カテゴリー「ウルトラセブン」の記事

「ウルトラセブン・スコア・リーディング」12月20日発売!

865591347_obi_lined

「ウルトラセブン・スコア・リーディング──冬木透の自筆楽譜で読み解くウルトラセブン最終回 

2015年12月20日発売、10月20日より予約開始しました!

◎著者

冬木 透[監修]

青山 通[著]

 

主役は、「音楽」だった。

 

全編に印象深い音楽をちりばめ、最終回を金字塔にした冬木マジックがいま明らかに

各回をいろどった「名曲&レア曲」も一挙掲載

大好評、『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』に続く第2弾。

◆ファン垂涎のオリジナル自筆楽譜、本邦初公開

◆最終回のスゴさを音楽面から徹底解説!

アマオケ、ブラバンでも演奏できる!

◆あの名曲「ソナタ」をピアノで、「ノンマルト」をオカリナで演奏しよう!

 

◎スペック

定価:本体7777円[税別]

B5判・並製(ビニールカバー装)・192

アルテスパブリッシング・刊

ISBN978-4-86559-134-7 C0073

初回特典:セブン写真と冬木透サイン入り特製カード

初版限定500

予約期間:20151020日〜1120

発売予定:20151220

予約ご協力店はこちら

http://artespublishing.com/news/151019_ultraseven_storelist/

 

出版社のHPはこちら

http://artespublishing.com/news/151019_ultrasevenscore_preorder/

アマゾンからもご購入できます

| | コメント (5) | トラックバック (0)

「冬木透×青山通トークショー」 大盛況でした!

5月25日(土)17:00~19:00
会場:ビブリオテック(原宿のブックカフェ)
『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』刊行記念
聞き手:宮山幸久(キングインターナショナル ディレクター)

●事前の心配は、あっという間に解消!

昨日、トークショーが無事終了いたしました! 立ち見がでるかと思われるほどの大盛況でした。

実は私、青山、少しばかり気にしていたことがありました。それは、ウルトラセブンファンには辛口の方も多いので、その方たちのおめがねにかなわなくて、場が冷えたらどうしようか、ということでした。

しかしそんな緊張は取り越し苦労でした。会場の皆さんのあたたかかったこと! 私のちょっとした話にすぐさま拍手をいただいたり笑ってくださったり。あっという間に、場も私の気持ちもなごみました。

そのうち、だんだんわかってきました。この企画は、冬木先生(およびウルトラセブン)を神と崇める方々による、儀式だったのです。そしてその司祭役が、司会の宮山さんと私、という位置づけだったのでしょう。

そしてもう一つ、集まった皆様は、ほとんどが同世代。多くは存じ上げない方だったのに、懐かしい同窓会に参加したようでした。

●なんと、ひし美ゆり子様がサプライズゲストに!

さらになんとなんと、サプライズゲストにひし美ゆり子さん!! 実は当ブログ宛、開催前日に「サプライズ」の予告があったのですが、それが何なのかを知ったのは、開演の少し前。

さあ、大変です。スタッフ側もお客様も、ひし美さんにはステージにあがってほしい。でもひし美さんにそれをいつどうお伝えし、進行のどの流れでどうお呼びし、何をお願いするのか? 

実は後半の開始でお客様をお待たせしたのは、休憩中にご快諾いただいた後、後半の段取りを控室で検討していたからでした。(おまけに質問カードを置き忘れ、取りに戻る始末)。

結果幸いなことに、最後のあいさつのときに冬木先生がステージにお呼びし、出版のお祝いのお言葉をいただくとともに、最終回の名場面を音楽とともに再現していただくことができました。

当ブログをご覧いただいている方はご存じと思いますが、私、青山はアンヌ隊員、ひし美ゆり子さんの大コアファン。まあ、セブンファンでアンヌファンでない人はいませんよね。いつかお目にかかりたいとは思っていたものの、夢は夢のままにしておくほうがいいのかもと思っていたのです。

それが、このような、本の出版をお祝いしていただくかたちでお会いできるとは。ほんとうに最高のサプライズでした! ひし美さん、ご連絡くださいました「ささ」さん、ありがとうございました!

●皆さんと一緒に聴いた12曲は一生の想い出です!

今回会場で流した楽曲リストを下記に掲載します。印象的だったのは、会場の多くの方が、目を閉じて聴いていらしたこと。皆さん、ウルトラセブンの映像や当時の思い出、そして冬木先生の心象風景を思い浮かべていらしたのでしょう。皆さんの真摯な姿に青山も感動いたしました!

音楽1:グリーグ「ピアノ協奏曲」(ガリエラ指揮、フィルハーモニア管、ディヌ・リパッティのピアノ)

⇒満田監督が最終回にイメージした曲。冬木先生がそのまま納得していたら、最終回はこれだった! そうしたらこの本もトークショーもなかったかも?

音楽2:シューマン「ピアノ協奏曲」(オッテルロー指揮、ハーグ・フィル、クララ・ハスキルのピアノ)

⇒冬木先生がリパッティ盤と迷われた演奏。著者も40枚の録音を聴くなかで、最もスピリットが近いと感じたもの。

音楽3:シューマン「ピアノ協奏曲」(カラヤン指揮、フィルハーモニア管、ディヌ・リパッティのピアノ)

⇒これぞ、最終回に使われた「本物」!

音楽4:シューマン「ピアノ協奏曲」(クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団、ヴィルヘルム・ケンプのピアノ)

⇒著者が子供時代に最終回の演奏を探す中で買い、聴いた瞬間にがっかりした1枚。今回感じたまま「コントみたい」と言ったところ、実は冬木先生はケンプがお好きと。あわてて「本ではほめています」と冷汗のフォロー^^;

<ここから後半:冬木先生作曲の音楽>

音楽5:M51「フルートとピアノのための協奏曲」

⇒第8話「狙われた街」に2回使用される。元は第45話「円盤が来た」で使用予定だったエピソードを冬木先生が語る。

音楽6:M50T4「ソナタ」

⇒同話で、ダンとアンヌが自動販売機を見張るシーンでかかる。端正なピアノ曲。

音楽7:M11「宇宙の平和」

⇒第6話「ダーク・ゾーン」で、ペガッサ市がその全容を現すシーンでかかる。壮大な宇宙とペガッサ市をイメージする曲。

音楽8:「ガリラヤの風かおる丘で」

⇒教会の定番となっている、讃美歌。ライヴ録音を使用。

音楽9:「黙示録による幻想曲」

⇒前衛的なオルガン作品。壮大な宇宙や近未来的な印象は、まさにセブンの世界に通じる。

音楽10:「チャイニーズ・ラプソディ」

⇒司会の宮山氏プロデュースによるCD「国家ファンタジー」に寄せたピアノ曲。

音楽11:「帰ってきたワンダバ」

⇒同上、「フルート・レボリューション」に寄せたフルートとピアノのための曲。もちろん「帰ってきたウルトラマン」の名旋律が満載。

音楽12:ウルトラセブン「メインタイトル」~「ウルトラセブンの歌」

⇒冬木先生と一緒にこれを聴けるなんて!

●そして、サイン会で皆様とお話もできました!

僭越ながら、青山もサインをさせていただきました。

私はトークショーの最後に、「本書は、マーケティング的シミュレーションで5万人程度いると思われる(笑)、セブンを胸に同じ想いで生きてきた方々に向けて、これからも一緒にがんばりましょうと思って書きました」とあいさつをいたしました。

すると皆様から声をかけていただき、「同じ1960年生まれです!」「早稲田の1学年上です!」「5万人のうちの一人です!」「お互いがんばりましょうね!」と、あたたかいメッセージをたくさん頂戴しました。

また複数の方から、「こんな本を出してくれて、ありがとう」「こんなイベントを開いてくれて、ありがとう」という言葉もいただきました。とても嬉しい想いです。

ご来場いただいたあたたかい皆様、ショーの企画・運営をしてくださった方々に支えられ、冬木先生、宮山さんとともにショーを終えることができました。

多くの人に自分は生かされているのだなと、あらためて思い、忘れられない1日になりました。ありがとうございました。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

当ブログから書籍『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』が生まれました!

『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』
(青山通・著、アルテスパブリッシング・刊、本体価格1,600円)

Photo_2 2013年4月25日発売!(全国主要書店・CD店・楽器店、ネット書店にて)

●発売日に増刷、すぐ3刷!

●同5/15、Amazon総合69位、音楽書1位!

●「日経新聞」(6/19夕刊)、「朝日新聞」(7/28朝刊)、「サンデー毎日」(7/21号)、「AERA」(7/29号)など書評で多数絶賛!

5/15「日経ビジネスオンライン」で紹介!

●11/27、キング・レコードよりタイアップCD「ウルトラセブン・クラシック」発売! 監修・選曲・解説執筆を担当。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

冬木透氏にも取材。最終回になぜあの曲、あの演奏が使われたのか? ついに核心が明らかに!

・著者による最終回+ベスト8話の内容と音楽を、冬木氏のコメントも交えながら詳述! ウルトラセブンを音楽の切り口で語り尽くした、初めての書!

・合計18種類のシューマンのピアノ協奏曲に言及。

⇒掲載以来、多くのアクセスをいただいてきた当ブログのウルトラセブンカテゴリーが、大幅加筆を経て本になりました! ぜひよろしくお願いいたします!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Amazonでも発売中!

★出版社「アルテスパブリッシング」のHPに、その他、青山通のラジオ出演、トークショーなどの各種露出情報が掲載されています!

★2013年5月25日(土)冬木透×青山通 トークショー (原宿・ビブリオテックにて)大盛況でした!

__★特別製作 セブンしおり付き!

7●シューマンのピアノ協奏曲の総譜にダンとアンヌのセリフを加えて、迫真のシーンを解説!(本書31ページ)

<本文まえがき>

 今から7年前の2006 年、当時の業務で各種I T ツールを体感する必要があり、個人的にブログを始めた。

 当初は、音楽、本、映画、テレビなど、エンターテインメント系全般にかんする所感を日常雑記ふうに綴ろうと思っていた。ところがいつのまにか記事の中心となっていたのは、オーケストラの演奏会などのクラシック音楽の話題と、「ウルトラセブン」各回の話だった。自分がもっとも語りたかったテーマは、この二つだということに自然と気づかされた。「ウルトラセブン」は、当時東京MXテレビで毎週再放送されていたので、これをペースメーカーとして全49話の記事を書き上げた

 クラシック音楽とウルトラセブン。 この二つを語るにおいては、どうしても書き残しておきたいテーマがあった。自分のなかでこの二つのルーツは、ひとつなのだ。1968年9月8日、「ウルトラセブン」の最終回で流れたヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ディヌ・リパッティのピアノによるシューマンのピアノ協奏曲は、僕の7 歳のときの鮮烈な原体験である。そしてこの体験は、その後の人生にも影響を与えるにいたった。あれから45年が経った今でも、最終回の感動は色褪あせるどころか、高まるばかりだ

 本書の第1章では、「ウルトラセブン」最終回の内容と音楽を詳述するとともに、初回放送後7 年をかけて、最終回に使われたシューマンの録音がカラヤン/ リパッティ盤であることを突きとめるまでを振り返る。また、「ウルトラセブン」の作曲家であり音楽監督である冬木透先生への取材をとおして、この録音が使われた背景を初めて詳細に明らかにする。同時に、カラヤン/ リパッティ盤という歴史的名演が生まれた背景も探ってみた。

 第2章では、「ウルトラセブン」の音楽・内容ともにオススメの8つのストーリーをピックアップ。各回において、音楽がいかに高い次元で効果的に使われているかを、冬木透先生のコメントもまじえながら分析した。

 また巻末では、本文で取り上げた8種類のシューマンのピアノ協奏曲に加えて、さらに10種類の演奏についてふれ、その合計18種類の録音をとおして、同じ曲を違う演奏で聴く」というクラシック音楽の楽しみ方をまとめてみた。

 本書をウルトラセブンやクラシック音楽に興味ある方にご一読いただけたら、これ以上の喜びはない。

<目次>

第1章 衝撃の最終回とシューマンのピアノ協奏曲
    
1.1960年代後半という時代    
2.異なる種族同士の共生は、はたして可能なのか
3.最終回、そしてその劇的な音楽
4.最終回の「音楽」を探して
5.最終回の「演奏」を探して
6.カラヤン/リパッティ盤の録音が生まれた背景
7.なぜ最終回にカラヤン/リパッティ盤が選ばれたのか
8.そして現在へ

第2章 ウルトラセブン 音楽から見たオススメ作品

1.音楽と物語が密接に関連した3作
第43話「第四惑星の悪夢」
第6話「ダークゾーン」
第8話「狙われた街」

2.音楽が突出して印象的な5作
第29話「ひとりぼっちの地球人」
第31話「悪魔の住む花」
第25話「零下1 4 0 度の対決」
第42話「ノンマルトの使者」
第39、40話「セブン暗殺計画 前篇・後編」

Appendix ウルトラセブンから広がる音楽の楽しみ
 シューマンのピアノ協奏曲
  ・
アルゲリッチのピアノ
  ・アバドの指揮
  ・ギーゼキングのピアノ
 同じ曲を違う演奏で聴く楽しみ方

| | コメント (16) | トラックバック (1)

ウルトラセブン第48,49話(最終回)「史上最大の侵略 前編・後編」(ゴース星人、バンドン)

★このブログが本になりました!★
2013年4月25日発売!

Photo_4  『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』
(青山通・著、アルテスパブリッシング・刊)

冬木透氏にも取材、最終回の音楽秘話も掲載!
⇒著者による最終回+ベスト8話の内容と音楽を詳述!

☆Amazonでも発売中

◎特別製作 セブンしおり付き

出版社HP(http://www.artespublishing.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●あらためてセブンに感謝。。

■ストーリー

Photo_53侵略者との戦いに疲弊したセブン(ダン)は、脈拍360、血圧400、熱が90℃という状態に陥る。そんな体調のなか、朦朧としたダンは、ミスでゴース星人の地球上陸を許してしまう

ダンは、炎に包まれた警備隊員たちを救いゴース星人操るバンドンを倒すべく、セブン上司に止められるが、セブンに変身。瀕死の状態でバンドンを倒すも、さらに重症を追う。ダンは、レントゲンで秘密がばれるのを恐れ、防衛軍から抜け出す。

ゴース星人はいつのまにか地底に基地を作っていて、空と海の守りは堅いが地底はまったくの無防備」という人類の弱点を突く。人類は降伏に応じないため、地底ミサイルで世界の主要都市を破壊されてしまう。残るは東京。。

防衛軍は、ようやくゴース星人の基地を発見。時限爆弾を積んだマグマライザーで爆破、壊滅させる

ダンは、アキオ少年の自宅や隠れ家をさまよっていたが、アンヌに見つけられる。そしてアンヌに自分の正体を明かし、別れを告げ、セブンに変身。捕らえられていたアマギを間一髪で救出したセブンは、再び現われた改造バンドンとの最後の戦いに臨む。

アンヌから事実を知らされた防衛軍のメンバーたちは、ホークで捨て身の援護を行う。セブンはかろうじて勝利し、明けの明星が輝く群青色の空の彼方、M78星雲へ帰っていった。。。

「ダンは死んで帰っていくんだろうか?」

いや、「ダンは生きている。きっと生きているんだ。遠い宇宙から俺たちの地球を見守ってくれるさ。そしてまた、元気な姿で帰ってくる!」 

■7歳の頃~その衝撃と怒り

その日は、1968年9月8日。僕は、小学2年生、8歳になる少し前だった。

あんなに強かったセブン。その強さは、視聴率低迷の一因にまでなるほどだった。すぐに赤いランプが点滅するという弱みを持つウルトラマンに比べ、セブンは、寒さとロボットに弱い程度だった。

そんなセブンが、突如力を落とし、バンドンごときに悲壮な戦いを演じてしまう

前編の戦いでは、ウルトラビームが途切れてしまい、バンドンに届かない。そのことに驚愕し、指を震わせ、がっくりと頭を垂れてうなだれるセブン。なんと切ないことか。

強さと切れ味の象徴だったアイスラッガーが、泥にまみれて踏みにじられる。地べたをのたうちまわって拾い、なんとかバンドンを倒す。

子どもの僕は、地団駄を踏んだ。セブンがいつもの強さなら、ゴース星人やバンドンなど恐るに足りない。何が「史上最大」だ、と。

■7歳の頃~恋と共生と別れ

ウルトラマンでは、ウルトラマンとハヤタが入れ替わっていた事実を、ハヤタ本人ですら認識しないまま終わる。ハヤタとフジ隊員の間には、特別な感情はなかった

しかしウルトラセブンでは、ダンとアンヌはずっといい雰囲気で、最後もダンはアンヌにだけ自分の正体を明かし、去っていく。

煎餅を食べながらサハラ・ラリーの映画を見て、向ヶ丘遊園のコーヒーカップで綿菓子も食べた(第28話)。

本部に事後報告もせずに津久井湖でモーターボートにも乗った(第41話)。

休暇に上司公認で、二人で入田浜の海に泳ぎにも行った(第42話)。  

ユキコさんにヤキモチ焼いてタンポポを吹き飛ばしたりもした(第38話)。

そんなアンヌへの告白。。

「僕は、僕はね、人間じゃないんだよ。M78星雲から来たウルトラセブンなんだ!」・・・「びっくりしただろう?」

「ううん、人間であろうと宇宙人であろうと、ダンはダンにかわりないじゃないの。たとえウルトラセブンでも!」

まさに「異なる種族との共生・共存は可能なのか」という、セブンを通貫する深いテーマの集大成だ。同時に、ダンとアンヌが心の深い部分で繋がったシーンでもある

様々な点において、子ども向け番組を超越していたセブンだが、恋愛感情の描き方とその落しどころにおいても、それは同様だった

7歳の僕はセブンを通して、女性は男を騙して利用することも、女性は男性を包み込むように愛することも知った(笑)。

■7歳の頃~クラシック音楽の原体験

アンヌへの告白と同時に鳴り響く、ディヌ・リパッティのピアノの、シューマンのピアノ協奏曲、1楽章の冒頭。それからのラスト10分間は、この演奏がセブンのオリジナル音楽と織り成すように流れ、感動的なエンディングを彩る。

この美しくも哀しく切迫した推進力を持つ感動的な音楽は、いったい何なのだろう、と探し始め、曲の判明までに4年、演奏者・録音データの判明までに、さらに3年の歳月がかかることとなった。そのことは、僕にクラシック音楽の本質を教えてくれることとなった

(この顛末は、→ 「【ブログ開設1年】リパッティのシューマンとウルトラセブン最終回 」 1~3の記事をぜひご参照ください。)

■長年の2つの疑問に仮説が

mixiのセブンのコミュにおいて、長年の2つの疑問に仮説が提示された。なかなか興味深いので、ここでも紹介したい。

まず、フック星人ではあんなに元気だったセブンが、なぜ突然瀕死の状態になったか、だ。

これは、「セブンの各話は時系列的に順不同であり、また、全49話は1年間で起きたことではなく、数年の間の話である」という仮説で説明できるというのだ。

最大の根拠を、抜粋・引用してみよう。 「月世界の戦慄」でクラタと再会したキリヤマは、「一緒に宇宙に出るのはザンパ星人を滅ぼして以来3年ぶり」と言う。となると「V3から来た男」はそれより前のこととなり、少なくとも第13話から第35話までで3年以上が経っている、というものだ。

また、アンヌの髪型も突然ショートやロングになるのも、その証左だと。

そう考えると、時系列的に最終回の前に起きた話は、大きなダメージを負った、第35話「月世界の戦慄」→第38話「勇気ある戦い」あたりだったのだろう

もう1つは、ゴース星人が、いつ地底基地を作ったのだろうか、という問題だ。

これには、実はユートムの地底基地を修復して再利用したのではないか、という仮設が提示されている。謎だらけで突っ込みどころだらけの第17話「地底GO! GO! GO!」は、最終回への伏線だった、という訳だ。

■終わりに

東京MXTVの放映をペースメーカーとして書き続けてきたセブン全49話に関する記事も、これが最後

最初の3話は、一言コメントだった。第4話から少し長い記事にした。キングジョーの前編後編を超えたあたりから、だんだんさらっと書けなくなってきた

書籍、ネット、DVD、過去の自分のノート等の資料にあたったうえで、1度通しで見て、2度目を見ながら書いて、3度目を見て書いたものを確認・修正しアップする、という数時間を擁する作業になってきた

プロテ星人からあと、自分のなかでも存在が大きい作品が目白押しになってくると、どこをどう書くか考える時間が、さらに増えた。もはや、雑誌等に署名原稿を書くときと全く変わらない状態になった。

スタートから1年。改めてセブン全話を数度ずつ見て、自分の過去と現在によって濾過したうえで文章にする作業は、1967年から2007年までの自分の40年を確認することでもあった

こんな素晴らしい作品が生まれ、放映され続け、多くのファンとともに慈しむことができることに、改めて感謝したい。

(と終わりたいですが、最初からキングジョーあたりまでは書き直したい気分なんです^^;)

(写真:「怪獣wiki特撮大百科事典」より)

→他の作品は、当ブログのウルトラセブンカテゴリーでどうぞ!

| | コメント (12) | トラックバック (0)

東京MXTVウルトラセブン最終回とmixiのセブンコミュ

当ブログのウルトラセブンカテゴリーの記事作成でペースメーカーにしてきた、東京MXTVの再放送が、昨日18日、最終回を迎えました

ブログは現在47話まで。まだ最終の48話、49話の記事は書いていないが、約1年にわたる放送と記事作成が終わりを迎えつつあり、感慨もひとしおです。。

ところで、今回のセブンの再放送は、今までと違った体験をしました。それは、mixiのセブンのコミュに「再放送」というトピが立ち、毎週放映の前後に、全国(というか東京周辺?)のセブンファン(というか超セブンヲタク)の皆さんと、コアなネタで語り合うことができたのです

放映のたびに、複数の方々と語るのは、もしかして、小学校1~2年生だった初回放映時以来なのかも知れません。

今は、DVDもあれば、youtubeもあれば、多様な録画機器もある時代。自分で好きなときに見たければ、いつでも見ることのできる環境が整っています。個人の楽しみ方が、大きく拡がりました。

だからこそテレビ放映というのは、皆で同時に楽しむ「イベント」感、「ライヴ」感の強いメディアに、相対的に変貌を遂げたのだと思います。そこにインターネットの存在が拍車をかけます

mixiのコミュでは、放映前24時間ぐらいから、注目ポイントの書き込みで「皆で一緒に堪能しよう」モードが拡がり、そして放映後も、感想やディテールについてあれこれと語り尽くす。。これはまさにヴァーチャルな「ライヴイベント」でした

最終回では、みんなが号泣していたようです。もちろん僕もです。コアなネタでつながったコアな人たちでコアなイベントの話しを楽しむ。。う~ん。。興味ない人は、絶対近寄りたくないでしょう。ある意味これって、宗教に近いかも知れません

そして東京MXTVの放映は終わりましたが、ファミリー劇場では現在、第7話です。こうしてまた、多チャンネル時代の現代では、キラーコンテンツは延々と放映され続けるのです

ありがたみが薄れているのは事実ですが、観る観ないの選択の自由があるのは、幸せなことなんでしょうね

| | コメント (8) | トラックバック (0)

ウルトラセブン第47話「あなたはだぁれ?」(フック星人)

★このブログが本になりました!★
2013年4月25日発売!

Photo_5 『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』
(青山通・著、アルテスパブリッシング・刊)

冬木透氏にも取材、最終回の音楽秘話も掲載!
⇒著者による最終回+ベスト8話の内容と音楽を詳述!

Amazonでも発売中

◎特別製作 セブンしおり付き

出版社HP(http://www.artespublishing.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●小学生のあいだじゅう、団地が怖かった

Photo_52ある日、サトウさん(ウルトラマンのムラマツキャップ、小林昭二氏)が深夜2時に酔っ払って自宅のK地区フクロウ団地に帰ると、冷たい目線の奥さんに「どちらさまです?」と言われる。息子のイチローも自分のことを知らないと言う。

さらに、団地のおまわりさんや、向かいの奥さんのヤマダさんも知らないと。。(ヤマダさん、M1号かと思った。なんと役者名は、大山デブコさんだそう

そんななか、サトウさんは宇宙人を見かけ、赤電話でウルトラ警備隊に通報する。しかし電話中に3体のフック星人に囲まれ、襲われる

フック星人は、団地住民を催眠にかけ、団地の周囲をホログラフの写真で偽装。深夜だけ団地ごとそっくり地下に入れ替えて、居住地としていたのだった。そして、武器の搬入を着々と行い、地球侵略計画を進めていた。。

今考えると、なんでわざわざそんな大掛かりなことをするのかと思う。山中とかでやれば人目につかないのに。それに「午前3時にテレビやってるわけない」(おまわりさん)時代だったとはいえ、高度成長時代なんだから、深夜に帰宅するモーレツサラリーマンもいただろう。団地住人は15,000人もいるんだし

と大人目線では思うのだが、これを初回放映時に見たとき、自分は8歳になる少し前。怖いなんてものではなかった

自分の家族が別人になっている恐怖。夜にだけ、自分の住居周辺にちらちらと宇宙人の陰が見える恐怖。自分の団地が知らないうちに地下に沈められ、そっくりな別のものが稼動している恐怖。ダンとフルハシが捜索する地下の恐怖。

このモチーフは衝撃だった。小学生のあいだじゅう、高度成長時代の豊かさのシンボルであった、団地が怖かった

撮影は、たまプラーザ団地。「第四惑星の悪夢」と同じだ。大人からすると、第四惑星の団地の空に浮かぶ4つの月のほうが衝撃だが、7歳の子どもには高度だったのだろう

今回は、セブンとフック星人の戦闘シーンが独特だ。フック星人は三位一体、体操の選手かショッカーの隊員のような、軽々とした身のこなし。素手で闘うダンとフルハシも、四体を相手に、なかなか強い。

また、今回のホークの操演は、定評がある。実相寺監督作品の流れからか、セブン、ホークともに戦闘シーンが幻想的(サイケ的?)に作られている

そしてラスト、夜明けのホーク凱旋のシーンには、高らかにヨハン・シュトラウス(子)の「皇帝円舞曲」が流れる。セブンには、冬木透氏による「クラシカルな」音楽が多数使われているが、ホンモノのクラシック作品は、これが初めてだ

ラスト3話まで来て突然なぜ? 最終回はリパッティのシューマン:ピアノ協奏曲だし。もちろん、もともと冬木透氏の音楽は、金管を中心に木管、弦楽器、打楽器とオーケストラの楽器群によって構成されているので、全く違和感はないのだが。

サトウさんの奥さん役は、三條美紀さん。お店を出しているお嬢さんの紀比呂子さんとともに、「ウルトラの街」祖師ヶ谷大蔵界隈でお見掛けします^^

(写真:「怪獣wiki特撮大百科事典」より)

→他の作品は、当ブログのウルトラセブンカテゴリーでどうぞ!(更新中です)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ウルトラセブン第46話「ダン対セブンの決闘」(サロメ星人)

★このブログが本になりました!★
2013年4月25日発売!

『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』
(青山通・著、アルテスパブリッシング・刊)

冬木透氏にも取材、最終回の音楽秘話も掲載!
⇒著者による最終回+ベスト8話の内容と音楽を詳述!

◎特別製作 セブンしおり付き

出版社HP(http://www.artespublishing.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●ニセモノ作品としてはザラブ星人のニセウルトラマンに軍配 

お約束のヒーローの偽者、ニセウルトラセブンの登場だ。

Photo_47ニセモノで印象に残るのは、ザラブ星人が化けたニセウルトラマン。すごい吊り目で、見るからに「悪いニセモノ」という佇まいに痺れたものだ。

(以前、小池栄子が「誰に似てると言われますか?」と聞かれて、「悪いウルトラマン」と答えていましたね。正確にはニセウルトラマンですが^^;)

ウルトラマンを悪者に仕立て上げるいっぽう、自らは地球人に歩み寄るフリをする卑怯者のザラブ星人に、子どもたちは地団駄を踏んだものだった

それに比べると、ウルトラセブンのニセモノは、インパクトに欠ける。それはニセウルトラセブンが、ザラブ星人のような悪辣な企みをベースに化けているのではなく、あくまでサロメ星人が地球を破壊、征服しようとする意図で精巧に製造したものだからだろう。それだと、意味合いとしては、普通の怪獣やロボットと同じである

それでも、正義のヒーローの姿形をしていながら、建物を破壊したり、アギラを攻撃するのを見ていると、心中穏やかではいられなくなる。さらに、ホンモノとニセモノの戦いは、さすがに見応えがある。ニセウルトラセブンの声が、ホンモノよりも低くてシブイのが印象的だ

Photo_46ところで本作は、問題作と脱力作が交互に織り成すセブン40番台において、明らかに「脱力作」だ。突っ込みどころ満載。

せっかく二度目の水着で初のビキニを披露したアンヌだが、おへそまで隠れそうなアンダーだ^^; サロメ星人の化けた女を追うためにプールに飛び込むが、反対側まで(12メートルぐらい?)泳ぎ切るのに、異常に時間がかかっている(笑)。飛び込みの姿勢がいいのに、泳ぎは相当遅かったのだろう。

ダン、いくら私服での密偵とはいえ、ウルトラアイを車に置いていくなよ。また、海底基地に捉えられてニセセブンの製造現場を見せられたときに、相手が老人と女なら、いくらでも脱出のチャンスがあるだろう。なぜ、むざむざと何度も身体を拘束される。(だって、ダンのままブラコ星人と腕四つして、互角だったですよ)。

なぜかズボンの左のポケットには、ライターが入ってるは、さらに落としたライターを磁石のように吸い付けて引き上げる不思議な器具を持ってるし。ドラえもんのポケットですか。

(写真:「怪獣wiki特撮大百科事典」より)

→他の作品は、当ブログのウルトラセブンカテゴリーでどうぞ!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

ウルトラセブン第45話「円盤が来た」(ペロリンガ星人)

★このブログが本になりました!★
2013年4月25日発売!

Photo 『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』
(青山通・著、アルテスパブリッシング・刊)

冬木透氏にも取材、最終回の音楽秘話も掲載!
⇒著者による
最終回+ベスト8話の内容と音楽を詳述!

Amazonでも発売中

◎特別製作 セブンしおり付き

出版社HP(http://www.artespublishing.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●フクシンくん、ペロリンガ星に行ったほうが幸せだったかも。。

Photo_45実相寺監督のセブン4作目。第8話『狙われた街』第12話『遊星より愛をこめて』は似た雰囲気を持ち姉妹作のようだが、本作と第43話『第四惑星の悪夢』も、方向性は異なるものの共に異彩を放っている幻想的な2作だ。

望遠鏡で星を見ることだけが楽しみな、工場勤務の青年、フクシン。新しい星を見つけて「フクシン彗星」という名の星を持つのが夢だそうだ。

今夜も望遠鏡で空を見ていると、隣りの自動車整備工場で作業中のゲンさんに騒音で嫌がらせをされるは、翌日は工場で立ったまま居眠りして社長に小言をくらうは、まったくいいところがない。

小田急線の鉄橋をバックに、多摩川沿いで寝転ぶフクシン。小学生の少年にまで、慰められる始末。今の時代なら、間違いなくニートだっただろうが、高度成長時代の日本では、こんなふうでも、仕事に就くことができていたのだろう

しかし、この川沿いの工場の街とそこで生活する人たちの描写が、やたらとリアルだ。一瞬、何の番組を見ているのか、不思議な気分になる。『第四惑星の悪夢』もそうだが、実相寺監督、あくまでウルトラセブンは素材で、自分の描きたい世界を好きに作っていたのだろう。

フクシンは、望遠鏡をのぞいていて、大量の円盤群を発見する。ウルトラ警備隊に通報するも、異常は何も確認されず、相手にされない。フルハシは、パジャマで本部に現われる。

ひし美ゆり子著『セブン セブン セブン』95ページには、「色っぽいネグリジュ姿でポーズ!」(第44話『円盤が来た』撮影中のショット)というアンヌの写真が掲載されているが、本作で寝巻きで登場するのは、このときのフルハシだけだ。実相寺監督がボツにしたのだろう。残念。。

しかしアンヌのシーンをカットするいっぽうで、『第四惑星の悪夢』に続き、ダンとソガの男2人がクローズアップされる

2人でパトロール中に、普段より星が多い空を見て「やけにロマンチックだなあ」(ダン)とか言ってるし、その後本部では同時に「星が多いな」とつぶやく。2人を「そういう」雰囲気に描きたかった意図が見えるといっても、過言ではないだろう

そして、望遠鏡屋だという、例の少年の家に行くフクシン。少年はペロリンガ星人だった。色彩がやたらサイケ。mixiのコミュでは、「ゴージャス松野氏(沢田亜矢子さんの元夫)に似てる」と書かれていたが、確かに^^;

そして第24話「北へ還れ!」の相撲中継と並んで話題の、プロ野球中継の音声。9連覇のさなかにあった、よき時代の巨人戦だ。

「ついに3本目のヒットを許しました。。堀内投手が練習を開始致しました。。両監督の胸中やいかに。。今、画面に川上監督が映りましたけどね。。黒江。。王を送りました。。ジャクソン。。センターの守備に入っております。。」

障子をバックにするペロリンガ星人。ちゃぶ台の前であぐらをかくメトロン星人と並び、昭和の日本と彩り豊かな宇宙人とのコントラストが、あざやかなシーンだ

ペロリンガ星人は、地球に飽き飽きしたフクシンを自分の星へ連れて行ってあげると言う。ある日、突然蒸発していなくなった人たちは、みんなペロリンガ星に連れて行ってもらっているそうだ

蒸発事件は、実は某国の仕業だなどと、この頃は誰も気付いていなかったのだろう。。本人同意のもとなのだから、某国よりずいぶんまともだ

フクシンが警備隊に電話した録音を聞き返すと、ペロリンガ星人の声が入っていて、その存在がバレる。なんともマヌケ。

宇宙でのセブンとペロリンガ星人の戦いは、やたらと幻想的にまとめていて、完全にイメージの世界。こんな処理は最初で最後かも。

そして、フクシンくん、警備隊に褒められ、星を見上げ、また日常が戻る。廃材、ゴミの山。。これでもかといわんばかりに、殺伐とした工場地帯の風景がクローズアップされる。はたして、フクシン、地球の日常とペロリンガ星での生活と、どっちが幸せだったのだろうか。。

(写真:「怪獣wiki特撮大百科事典」より)

→他の作品は、当ブログのウルトラセブンカテゴリーでどうぞ!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

ウルトラセブン第44話「恐怖の超猿人」(ゴーロン星人)

★このブログが本になりました!★

2013年4月25日発売!

『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』

(青山通・著、アルテスパブリッシング・刊)

冬木透氏にも取材、最終回の音楽秘話も掲載!
⇒著者による最終回+ベスト8話の内容と音楽を詳述!

出版社HP(http://www.artespublishing.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●アンヌ、危うし!

しかし、カッパ退治のあと、「人類は先住民族を海底に追いやった挙句壊滅させたのか」、「機械化を進めることは人間にとって幸福なことなのか」、という重くシリアスな話が続き、そしてその次はゴリラ退治

90kmの人を喰ったようなスローカーブのあとに、内角高めでホップする150kmの直球が2球、そしてまたハエのとまるようなスローカーブが来るような。。そこまでの緩急には、たとえイチローをもってしても、お手上げなのでは。セブン、おそるべし! 

Photo_40 それにしても、ゴーロン星人、その地球侵略の戦略は、

猿と人間の脳波を入れ替え猿人間を増やし、地球を猿人間が支配するようにする

というものだ。本当に脱力してしまう。一瞬にして入れ替えられるのならまだしも、どうやらそれは一人一人手術台にのせて、「脳波交換装置」にて処置しないとダメらしい。手間がかかり過ぎだ。ましてや、一人めの猿人間は、勝手な行動をとってゴーロン星人の足手まといになってるし。そして、ゴーロン、声が非常にバカっぽい。

しかし本作品は、セブン49話中の、最大のみどころの一つがあるのだ

モンキーセンターで、博士の助手の女に軟禁されるアンヌ。鞭を一発打たれ、「あぁっ!」と悲鳴を上げる。アンヌ、全編を通して最大級に切迫感のある悲鳴だ。手術台に設置され、「やめて。。やめてください! お願いします。やめてください!」と懇願するも、脳波交換装置を取り付けられる。

猿人間が助けなかったら、危うくアンヌは、猿の脳波(助手の女は、脳みそと言っているが)と交換されてしまうところだった。(それも少し見てみたかったような気もする。。)

正しいセブンファン、アンヌファンなら、必ずおさえておきたいシーンだ

(たまに人からマニアックだと言われることもありますが、本当のマニアとはフジ隊員に萌えるような人を指すのだと思います^^;)

★ところで、先日のmixiのセブンコミュでは、ゴーロン星人について「センター街にいそうな顔」という書き込みがあり、かなり笑いました^^。

(写真:「怪獣wiki特撮大百科事典」より)

→他の作品は、当ブログのウルトラセブンカテゴリーでどうぞ!

| | コメント (3) | トラックバック (1)

ウルトラセブン第43話「第四惑星の悪夢」(ロボット長官)

★このブログが本になりました!★
2013年4月25日発売!

Photo_7 『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』
(青山通・著、アルテスパブリッシング・刊)

冬木透氏にも取材、最終回の音楽秘話も掲載!
⇒著者による
最終回+ベスト8話の内容と音楽を詳述!

Amazonでも発売中

◎特別製作 セブンしおり付き

出版社HP(http://www.artespublishing.com/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●全編を通し、最も異彩を放つ作品

際立って印象的な作品だ。全49話のなかでも、異彩を放っている。もはや完全に大人向けの作品だ。

Photo_39 宇宙人・怪獣が全く出てこない、3作目。が、「侵略する死者たち」 「盗まれたウルトラアイ」では背景に宇宙人の存在があるのに対し、ここに登場するのは、地球そっくりな星で人間を支配するロボットである。

ストーリー自体は非常にシュールなのだが、実はそれは夢か幻ではなかったのか、という含みも持たせることで幻想的なニュアンスも醸し出している。実相寺監督独特の映像処理は、ますます際立っているし、音楽の使われ方も、非常に効果的だ。完成度高過ぎ。

そして残念ながら、その実相寺監督と、本作のキーパーソンであるソガ隊員が、相次いで亡くなってしまった。ご冥福を祈ります。。

■ストーリー

全自動宇宙ロケット、スコーピオン号が完成した。どんな長距離でも、眠っているうちに目的地に到着できる優れモノだ。しかしソガは、「さそり座」の意味を持つスコーピオン号に、占星術から不吉な予感を持つ

ダンとソガは、20日間眠り続けたままテスト飛行を続ける。しかしスコーピオン号は、地球から120億万キロ離れた第四惑星に誘導され、軌道をはずれてしまう

地球そっくりだが何か違う星に着き、違和感を持つダンとソガ。いきなり軍服の男に逮捕、連行される。コロッカラッ。待ち受けるロボット長官

この星では、自動化を進めて何もしなくなった人間が、2000年前にロボットにとって代わられてしまっていた。たてつく人間は容赦なく処刑されているし、ドラマの殺戮シーンも、本当に人間を殺して撮影されている。

そして、第四惑星では、地球の人間が自分たちのエネルギー源になることがわかり、地球を植民地化するための部隊がまもなく地球に向かうところだという

脱出するダンとソガ。それを手助けする、ロボット長官の部下で人間の、アリー(愛まち子)。人間の街で2人をかくまおうとする。アリーは捕らえられるが、死刑寸前のところをダンとソガが救出。ダンはセブンに変身し、変な音で断続的に出すエメリウム光線で、円盤から施設から破壊。ダンとソガは無事地球に帰還する。

警備隊では、夢か幻でも見てたんだろう、と一笑に付される。地球防衛軍も近いうちに機械で自動化されると言うキリヤマ。ソガは、それだと地球も第四惑星のようになってしまう、と危機感をつのらす。静養でもしてこい、とキリヤマ。

私服でワイシャツのダンとソガは、東名高速にかかる陸橋で、機械化の対極にあるような、「ゲタでの天気占い」をして、幕を閉じる。

■注目のシーン

●本作では、「地球のようで地球ではない何処か」をシュールに表現するシーンが秀逸だ。

その最たるものは、団地上空の「4つの月」だ。昭和時代の平凡な団地と、その上に浮かぶ、大きさの違う4つの月。このコントラストには、非常に衝撃を受けた。「地球のようで地球ではない何処か」を、端的にたったこれだけで、大いなるインパクトをもって表現し尽くしている。

また、ぽつっと置かれた赤い公衆電話が、ダンの顔アップの左下に小さく映り込んでいるシーン。本部に電話すると、「ただいまの電話番号は廃番になりました」とのアナウンス。地球の光景にしては、ただただ簡素過ぎるのに加え、「廃番」という耳慣れない表現に、ざらざらとした違和感が残る

そして、ダンとソガが連行された、ロボット長官の部屋。細長くてどこまでも奥行きが広く、色は白と黒。そこにデスクが1つだけ置かれている。隣の部屋もパラレルに同様だ。見事なシュールさ加減だ。

●本作は、音楽もいい。最初のスコーピオン号のシーンは、「ウルトラ警備隊の歌」のスローな金管ヴァージョンだ。ホルンとトランペットの柔らかい音が、スコーピオン号の安心感と宇宙の神秘的な雰囲気をつくる

そして、第四惑星の到着、帰還、ラスト前では、「希望的な終曲」のいくつかのヴァージョンがかかる。到着シーンでも、不安をあおる曲ではなく、あえて平和的希望的な曲を使っている。この音の彩りが、この話が幻かリアルか、ということを、オブラートに包む効果を与えているのだろう。

また、アリーや人間が虐げられる2度のシーンでは、ノンマルトのテーマが流れる。この音楽は、ノンマルトのテーマから、抑圧を受ける先住民族のテーマと、意味が拡張されているのだろう。(しかし、アリーさん。またまた美人の登場^^;)

●突っ込みどころも、ない訳ではない。相変わらず、戦略をなぜバラすのだろう。しかも、わざわざスコーピオン号の誘導までして。また、そもそもテスト飛行とはどこに向かっていたのだろう。さらに、今回ばかりは、ダンがセブンだと、ソガにバレたはずだ。巨大化して建物を壊したら、ソガとアリーは瓦礫の下では。アンヌが「遭難。。」とつぶやいた後のレジの音は何? 

まあ、すべてこの完成度の高さからしたら、取るに足らないことだ。

●07年5月7日の東京MXTVの放映では、死刑のシーンがカットされていたように思いますが。。。?

(写真:「怪獣wiki特撮大百科事典」より)

→他の作品は、当ブログのウルトラセブンカテゴリーでどうぞ!

| | コメント (6) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧