「冬木透×青山通トークショー」 大盛況でした!
5月25日(土)17:00~19:00
会場:ビブリオテック(原宿のブックカフェ)
『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』刊行記念
聞き手:宮山幸久(キングインターナショナル ディレクター)
●事前の心配は、あっという間に解消!
昨日、トークショーが無事終了いたしました! 立ち見がでるかと思われるほどの大盛況でした。
実は私、青山、少しばかり気にしていたことがありました。それは、ウルトラセブンファンには辛口の方も多いので、その方たちのおめがねにかなわなくて、場が冷えたらどうしようか、ということでした。
しかしそんな緊張は取り越し苦労でした。会場の皆さんのあたたかかったこと! 私のちょっとした話にすぐさま拍手をいただいたり笑ってくださったり。あっという間に、場も私の気持ちもなごみました。
そのうち、だんだんわかってきました。この企画は、冬木先生(およびウルトラセブン)を神と崇める方々による、儀式だったのです。そしてその司祭役が、司会の宮山さんと私、という位置づけだったのでしょう。
そしてもう一つ、集まった皆様は、ほとんどが同世代。多くは存じ上げない方だったのに、懐かしい同窓会に参加したようでした。
●なんと、ひし美ゆり子様がサプライズゲストに!
さらになんとなんと、サプライズゲストにひし美ゆり子さん!! 実は当ブログ宛、開催前日に「サプライズ」の予告があったのですが、それが何なのかを知ったのは、開演の少し前。
さあ、大変です。スタッフ側もお客様も、ひし美さんにはステージにあがってほしい。でもひし美さんにそれをいつどうお伝えし、進行のどの流れでどうお呼びし、何をお願いするのか?
実は後半の開始でお客様をお待たせしたのは、休憩中にご快諾いただいた後、後半の段取りを控室で検討していたからでした。(おまけに質問カードを置き忘れ、取りに戻る始末)。
結果幸いなことに、最後のあいさつのときに冬木先生がステージにお呼びし、出版のお祝いのお言葉をいただくとともに、最終回の名場面を音楽とともに再現していただくことができました。
当ブログをご覧いただいている方はご存じと思いますが、私、青山はアンヌ隊員、ひし美ゆり子さんの大コアファン。まあ、セブンファンでアンヌファンでない人はいませんよね。いつかお目にかかりたいとは思っていたものの、夢は夢のままにしておくほうがいいのかもと思っていたのです。
それが、このような、本の出版をお祝いしていただくかたちでお会いできるとは。ほんとうに最高のサプライズでした! ひし美さん、ご連絡くださいました「ささ」さん、ありがとうございました!
●皆さんと一緒に聴いた12曲は一生の想い出です!
今回会場で流した楽曲リストを下記に掲載します。印象的だったのは、会場の多くの方が、目を閉じて聴いていらしたこと。皆さん、ウルトラセブンの映像や当時の思い出、そして冬木先生の心象風景を思い浮かべていらしたのでしょう。皆さんの真摯な姿に青山も感動いたしました!
音楽1:グリーグ「ピアノ協奏曲」(ガリエラ指揮、フィルハーモニア管、ディヌ・リパッティのピアノ)
⇒満田監督が最終回にイメージした曲。冬木先生がそのまま納得していたら、最終回はこれだった! そうしたらこの本もトークショーもなかったかも?
音楽2:シューマン「ピアノ協奏曲」(オッテルロー指揮、ハーグ・フィル、クララ・ハスキルのピアノ)
⇒冬木先生がリパッティ盤と迷われた演奏。著者も40枚の録音を聴くなかで、最もスピリットが近いと感じたもの。
音楽3:シューマン「ピアノ協奏曲」(カラヤン指揮、フィルハーモニア管、ディヌ・リパッティのピアノ)
⇒これぞ、最終回に使われた「本物」!
音楽4:シューマン「ピアノ協奏曲」(クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団、ヴィルヘルム・ケンプのピアノ)
⇒著者が子供時代に最終回の演奏を探す中で買い、聴いた瞬間にがっかりした1枚。今回感じたまま「コントみたい」と言ったところ、実は冬木先生はケンプがお好きと。あわてて「本ではほめています」と冷汗のフォロー^^;
<ここから後半:冬木先生作曲の音楽>
音楽5:M51「フルートとピアノのための協奏曲」
⇒第8話「狙われた街」に2回使用される。元は第45話「円盤が来た」で使用予定だったエピソードを冬木先生が語る。
音楽6:M50T4「ソナタ」
⇒同話で、ダンとアンヌが自動販売機を見張るシーンでかかる。端正なピアノ曲。
音楽7:M11「宇宙の平和」
⇒第6話「ダーク・ゾーン」で、ペガッサ市がその全容を現すシーンでかかる。壮大な宇宙とペガッサ市をイメージする曲。
音楽8:「ガリラヤの風かおる丘で」
⇒教会の定番となっている、讃美歌。ライヴ録音を使用。
音楽9:「黙示録による幻想曲」
⇒前衛的なオルガン作品。壮大な宇宙や近未来的な印象は、まさにセブンの世界に通じる。
音楽10:「チャイニーズ・ラプソディ」
⇒司会の宮山氏プロデュースによるCD「国家ファンタジー」に寄せたピアノ曲。
音楽11:「帰ってきたワンダバ」
⇒同上、「フルート・レボリューション」に寄せたフルートとピアノのための曲。もちろん「帰ってきたウルトラマン」の名旋律が満載。
音楽12:ウルトラセブン「メインタイトル」~「ウルトラセブンの歌」
⇒冬木先生と一緒にこれを聴けるなんて!
●そして、サイン会で皆様とお話もできました!
僭越ながら、青山もサインをさせていただきました。
私はトークショーの最後に、「本書は、マーケティング的シミュレーションで5万人程度いると思われる(笑)、セブンを胸に同じ想いで生きてきた方々に向けて、これからも一緒にがんばりましょうと思って書きました」とあいさつをいたしました。
すると皆様から声をかけていただき、「同じ1960年生まれです!」「早稲田の1学年上です!」「5万人のうちの一人です!」「お互いがんばりましょうね!」と、あたたかいメッセージをたくさん頂戴しました。
また複数の方から、「こんな本を出してくれて、ありがとう」「こんなイベントを開いてくれて、ありがとう」という言葉もいただきました。とても嬉しい想いです。
ご来場いただいたあたたかい皆様、ショーの企画・運営をしてくださった方々に支えられ、冬木先生、宮山さんとともにショーを終えることができました。
多くの人に自分は生かされているのだなと、あらためて思い、忘れられない1日になりました。ありがとうございました。
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コメント
昨日は本当に大盛会でした。
ミュージックファイル等で何度もきいてきた冬木先生の作品を信者?の皆様と、そしてアンヌ隊員と一緒に聞けまして、
また先生手書きのスコアーも拝見できまして、最高でございいました。
未だ余韻に浸っております。
私は、1982年のラジオ番組の中で、俳優の上原謙さんがDJにリクエストしてかかった ラフマニノフのPコンチェルト2番 の音源を探し求めているのですが、netやYoutubeで探しているのですが、未だに巡り会えていません。 ノイズ混じりのもので、テンポは速めで荒々しい演奏のものでした。Pfルービンシュタイン・オーマンディ指揮フィラディルフィア管弦楽団による1971年版が近いのですが、冒頭のストリングスのアタックがもっと強かったはずなのです、、、
もし、お心あたりがおありでしたら、ご教示いただけますと幸いです。m--m
稲門の後輩(S63入学)より
投稿: ささ | 2013年5月26日 (日) 19時45分
ささ様
コメントが遅くなり、申し訳ありません。
あらためまして、今回は本当にありがとうございました。私もまだ余韻のままです。
ところで、ラフマニノフの件、ささ様も音源を追い求めていらっしゃるのですね。与えられた条件で、私も考えてみると同時に、友人にもコレクターがいますので、こちらにも問い合わせてみます。
それで、とりあえず私のメールアドレスにご一報いただけますか? 右上のプロフィールページの設定に入れました。
よろしくお願いいたします。
★ささ様も稲門なんですね^^
投稿: 青山通 | 2013年5月27日 (月) 21時40分
青山様
プロフィールのところにあります「メール送信」の箇所をおしてみてるのですが、何度おしてみましても、エラーメッセージがでるだけです(T_T)
メールアドレス:(任意)に、私のメールアドレスはおいれしました。いかがでございましょうか。
投稿: ささ | 2013年5月31日 (金) 01時49分
「ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた」を拝読しました。ウルトラセブンの音楽は本当に素晴らしいものだと改めて感激しました。私は1961年生まれで小学生から中学生の頃、昭和43年から52年まで世田谷区赤堤2丁目に住んでました。青山様も赤堤に住まわれていたことに驚きました。当時、玉電松原駅の商店街のはずれにはけっこう広い畑があって、その一角にはいわゆる肥溜めのような小屋がありました。区立赤堤小学校に通っていたので、帰り道にいつも怖いもの見たさで近寄っていました。青山様の本のおかげで懐かしい記憶が蘇ってきました。ありがとうございました。
投稿: 赤堤の同期生 | 2015年5月 3日 (日) 22時23分
赤堤の同期生さん
はじめまして!コメントありがとうございます。
そうそう、畑の一角の小屋、埋もれていた部分の記憶が新たになりました!
しかし、年齢に加えて、赤堤在住だった方に読んでいただくとは、嬉しい限りです!
今後ともよろしくお願いいたします^^
投稿: 青山通 | 2015年5月 6日 (水) 20時15分
青山様、早速ありがとうございます。
さらに赤堤ローカルの話題ですが、近くの赤松公園や六所神社はかっこうの遊び場でしたし、スーパーオオゼキさんでは遠足のお菓子を買いだめした記憶があります。私もウルトラセブンは再放送世代ですが、冬木先生の音楽無しにはウルトラセブンの完成度はここまで高くはならなかっただろうと思いますし、それをとことん追求した青山様の著作にひたすら感銘を受けました。ちなみに、私も一応都の西北出身ですのでよろしくお願いいたします。
投稿: 赤堤の同期生 | 2015年5月 6日 (水) 21時22分
赤松公園や六所神社、よく行きました! 六所神社の縁日は非常に楽しかった記憶があります。2,3年前、数十年ぶりに立ち寄ってみたのですが、小さいのに驚きました。
オオゼキは、途中で隣のスーパーを合併しましたよね。ガチャポンをやったり、店頭の動物の乗り物に乗ったりしたことを覚えています。あと、玉電松原駅横のお菓子や、モモヤの失礼なオヤジ、ご記憶ありますか?小児科の鳥居医院の往診とかご経験ありますでしょうか?鳥居医院は、その2,3年前にまだありました。しかし懐かしいです!
投稿: 青山通 | 2015年5月 7日 (木) 19時21分