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2009年9月20日 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 サントリーホール公演

昨年2008年サントリー、ムーティーのチャイ5に続き、今年2009年はメータによるウェーベルンとブラ4を聴いた。

昨年は、発売当日にずっと電話をかけ続けたがアクセス先すべて話し中のまま、完売。その後、ヤフオクにてプレミアム付きで購入した。

今年はまず確保、と考え、先行予約にてエントリー。無事当選したものの、S席にしてなんと前から3番目。サントリーでオーケストラを聴くこと、すでにアンカウンタブルな回数だが、そんな無謀な席を自ら選んだことはこれまでなく、これが初体験の、出たとこ勝負になってしまった。

さて開演。

海外オケの来日公演では、団員もその国の聴衆を観察するのが習慣なのか楽しいのか、いつも観客をウォッチするメンバーの様子を遠目から眺めていた。

しかし今日はまさにその当事者^^; 団員たちと目が合う合う。こちらがウィーンのヒトたちが珍しいの同様、彼らもまたトウキョウのヒトが珍しいのだろう。

この舞台至近の席。サプライズなメリットを何か期待したのだが、やはり予想通りデメリットだらけだった。

たとえて言うなら、遠景から眺めると風光明媚な海岸を訪れたのに、間違って波打ち際まで近付いてしまい、大波の迫力だけしか見られなかったとでも言おうか。

ほんの少々の距離を置けば気にならないだろう、微妙なズレ、歪みといったものがはっきりとわかってしまう。さらにコンマスの音が目立ち、その他のヴァイオリンの音がこれに付随して聞こえてしまう。管楽器はぼやけた音で、しかもどこの反射音から聞こえてくるのかわからない。

そんな状況だから、肝心の音作りがどんなふうだったのか、これもよくわからない。ただ、ブラ4では、メータが求心力となって団員のテンションをあげていく、というところまでは行ってなかったような気がした。

ブラームスはまず堅牢さがあって、ブラ4はそこから絶望への誘惑というような「甘やかな」部分と鬩ぎ合う必要があると思うのだが、そのあたりもなんだか無難に過ぎてしまったのかとも思う。

ウェーベルンでは、団員の作曲家への矜持を感じたものの、パッサカリアを除く2曲の十二音音楽自体が、個人的に年齢を重ねたところで理解できるものでも感じ入ることができるものでもないため、如何ともしがたい。

そんなこんなで、まともな席で聴いてみたかったと思いつつも、終演後の観客の拍手の止みがかなりあっさりしたものだったことから、大きな満足感をもたらした演奏会ではなかったと考えるのが妥当なのだろう。

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