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09年5月8日 チャイ5をサントリーで聴いていて

東フィル定期今シーズンの第2回定期は、飯守泰次郎指揮、ピアノはアンドレイ・コロベイニコフだ。

今回は、仕事の切り上げに失敗。6時を過ぎてからの相談案件が数珠つなぎになってしまって、会社を出たのが6時35分。1曲目の芥川也寸志は遅刻で入れず、グリーグのピアノ協奏曲から入場。

しかし、かつかつで仕事していたいくつかの案件が頭の中をぐるぐるとまわり、なかでも何度ダメ出ししても全く改善されない原稿のことに気を取られて、演奏が頭に心に入ってこない。

ホルンの大き過ぎる音にときどきびっくりしながらも、硬軟織り交ぜたピアノは、なかなか良かったような気がしたのだが。氏は若干22~23歳で初々しく、演奏後の物腰が柔らかく低く、もう少し堂々としてもいいのにと、微笑ましい感じだ

そしてチャイ5。引き続き金管、とくにホルンの音が大き過ぎ、どうにもバランスに欠ける。音色、アゴーギク、アーティキュレーション、どれもどうにも。。ということで今日の演奏に心をたゆたわせるのはあきらめ、過去のチャイ5体験に思いを馳せてみる

直近では、やはり昨年08年9月に聴いた、ムーティ&ウィーンフィルのチャイ5そのきらめく5月の陽光のようなきらきらとした音は、一音一音が五感を心地よく撫で、その幸せな感触は今でも身体に残っている。

そして一昨年07年9月に聴いた、学芸大学付属高校オーケストラのチャイ5。もちろん技術的には、プロや大人のアマオケに及ぶべくもないが、未来が無限に拡がる80人の高校生たちの情熱は、他のどこででも味わえない感動体験だった

そしてさらに自分の記憶は遡り、この曲を初めて聴き込んだ高校の頃に及ぶ。一般にポピュラーミュージックの「時代性」に対し、クラシックは「普遍性」の文脈で語られるが、自分にとって高校時代に聴き込んだクラシックの曲は、ポップス同様、当時をリアルに思い出す

自分がこの曲であの頃の五感の何に到る到るのか、ずっと辿っていたところ、当時冬の喫茶店でお茶したときの、あたたかいココアとケーキの味覚に行き当たった(は?笑)。

今、目の前で演奏している方々にはなんとも失礼な話しだが、どうしても個人的な受容範囲の外にある演奏については、こんな楽しみ方もあって許されるだろう

しかし今日も、右の年寄りは演奏中に新聞紙をたたんで音を立て、左のおっさんは紙を雑巾絞りして雑音を放ち、4楽章では曲途中、471小節の休符で拍手まで出る始末。これが東京・サントリー定期の現実か。。

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