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08年11月2日 日フィル サントリーホール演奏会

指揮:沼尻竜典 ヴァイオリン:アン・アキコ・マイヤーズ

モーツァルト:「魔笛」序曲

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲

三善晃:「アン・パサン」(通り過ぎながら)

レスピーギ:ローマの松

アイスランド響シベリウス交響曲4夜連続演奏会がキャンセルになったため、その前後で行くのを控えていた演奏会を再検討、急遽この日のものに行くことにした。

目当ては、「ローマの松」。半年前に記事「久々に聴きたいオケ曲ベスト10(08.4.19)」を書いたときの、2位の曲だ。

「ローマの松」は高校時代にかなり聴き込んだ曲で、クラリネットソロはレガートの練習によく使った。1978年3月18日の東京文化会館、チェリビダッケ&読響の演奏は、今でも脳裏に焼きついている名演奏だ。が、長い間、CDでも演奏会でも聴いていなかった。

それが昨年の大晦日、たまたまジルベスターのカウントダウンで演奏されているのをテレビで観た。久々にこの歳で生を聴いてみると、どんなふうに聴こえるのか、かなり興味深かった。

【初のPブロック寄りRA「三角州」席】

これまでずっと避けていた、サントリーのP席寄りのこの一帯。9月に、スカラ・フィルで初めてLAの三角州席を体験したのだが、これがなかなか悪くなかった。

LA、RAの真ん中あたりだと、弦と管がくっきり分離するのに比べ、ここはやや後方から俯瞰するため、オケ全体が一体となって聴こえるのだ。また、木管、金管は、一人ひとりの演奏ぶりがよくわかる。また、P席より位置が高いために、音がまとまって聴こえる。

最近は、雑音を立てる周囲の迷惑な客に立腹してばっかりなので、このようにオケが間近な席のほうが潔く納得がいく。そう考えると、実はリーズナブルな一帯だ。

今日もその対角で聴いたのだが、感想は同じだった。今後は、期待が非常に大きいものはRC、LC前方のS席、そこそこなものは、LA、RAのC席かなとの思いを強くした。

【演奏】

休憩はさんでの、前半と後半の印象が全く違う演奏会だった。

前半は、さほど心に残るものはなかった。古典から前期ロマンの2曲、基本に忠実なオーソドックスなものだった。

いっぽう、自分は日フィルのシベリウスが非常に好きなのだが、後半の2曲は、これを彷彿させる内容。曲自体が拡がりを持つものなのだが、決して表面的に陥らず、インナーに精神的にも大きく羽ばたきを見せる深いものだった。

久々に聴きたかった「ローマの松」は絶品。時空を超えた悠久の歴史にまで想いを馳せることができるような、茫洋としたなかに詩情があふれる、いい演奏だった。

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