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ついにキタ~!? 08年11月 アイスランド交響楽団 シベリウス交響曲全曲連続演奏会セット券を購入^^

待望のシベリウス交響曲の全曲演奏会! 今度はいつ、どこのオケがやってくれるかとずっと待っていたが、それは本命の日フィルではなく^^;、初来日のアイスランド交響楽団だった^^

ペトリ・サカリ指揮:アイスランド交響楽団

2008年11月4日(火)第1夜  交響曲第1番、第3番

2008年11月5日(水)第2夜 交響曲第2番、第4番

2008年11月6日(木)第3夜  交響曲第5番、第6番、第7番

2008年11月7日(金)≪アイスランド音楽の夕べ≫ レイフス、ヴィーザル、ハトルグリムソン他

情報を知ったのは、昨日の新聞紙上。発売開始は翌日の今日、27日。さっそく今日電話をかけ続け、12:30頃につながり、無事4夜連続券を入手することができた。個人的に絶好の席^^

昨2007年は、シベリウス没後50年の年で、演奏会のプログラムにも期待していたのだが、これが全くの不発。在京主要オケにも、来日オケにも全く無視されてしまっていた。

そこへ来て、このプログラム! 臥薪嘗胆して精進していると、捲土重来な機会が来るものである(??)

アイスランド自体は人口30万人の小国。だがその民度は非常に高く、クラシック以外の音楽でアイスランドと仕事をしている知人によると、日本へのシンパシィも高いそうなのだ

サカリ&アイスランド響は、NAXOSよりシベリウス交響曲全集を出しているが、まだまだ一部好事家に知られている程度。その演奏はさすがに最上級のレベルに達しているとは言えなく賛否両論なのだが、確かに北欧と近い環境にある国らしく、その本質を描いているようだ。

宣伝チラシは、こんな感じだ。

北国のオーケストラにしか出せない、凛とした澄み切った音色、フィヨルドに打ち寄せ砕ける荒波のような激しさ、そしてアイスランドの火山のように内なるマグマをたぎらせるエネルギー。」

月曜が祝日のこの11月の週は平日が4日しかない。その4日間、すべて仕事を早々に切り上げてトリフォニーに向かえるのか非常に疑問なのだが、10年に一度あるかの機会だけに、気合を入れていきたいところです^^

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08年7月20日 横浜へ

20日は、午後から横浜に行ってきた。

Photo仕事でお付き合いしている先生が主催する写真展、「今よみがえる昭和30年代の相模鉄道」が、伊勢佐木町の有隣堂ギャラリーで開催されているのだ。

東京の人間にとって横浜は、「ちょっと足を伸ばす」のに最適な街だ。とはいえ、自分は昨年07年1月に車を手放してしまい。。それまでは自宅が第3京浜の入口まですぐなので、みなとみらいホールや中華街など思い立ったら行けていたのだが、ここのところは足が遠のいていた。

武蔵小杉から東横線に乗ったところで気付く。なんと20日は花火の日。さらに、横浜対巨人戦もあるという。わざわざ、大変な日を選んでしまったものだ

【写真展と文明堂】

関内駅で降りる。横浜スタジアム側の土地勘はあるが、南側の伊勢佐木町方面を歩くのは初めてだ。

有隣堂ギャラリーは、伊勢佐木町本店「書籍館」地下にある。この写真展は、有隣堂限定発売の、同タイトルの写真集の発行とともに行なわれているもの

自分は相鉄線には全く縁がないのだが、天野洋一氏の写真には、鉄道だけでなくその時代の「人」「街」「時代」が写し込まれていて、言葉にならないような郷愁を呼び起こす。

ちょうど先生にもお目にかかれたので、打ち合わせを兼ねて文明堂でお茶とカステラをいただく。カステラの豊富なザラメがなんとも言えない^^

この店が面するメインストリートや店自体の雰囲気も、なんとなく「文明開化」な雰囲気がする。東京と横浜は大きく言えば隣町ながら、全く異なる風情がエトランゼ(最近使いませんねこの言葉^^;)な気分を盛り上げる。

【喧騒の中華街へ】

080720_007_2さて打ち合わせも終わり、軽くビールでもと思い徒歩にて中華街に向かう

が、なんと横浜対巨人戦はデイゲームだったようで(ちなみに渦中の二岡、無安打&失策^^;)、いきなりの大変な人ごみ。さらにこれから花火が始まる時間にもなっており、かなり難儀して中華街西門にたどり着く。

しかし、もともと喧騒と熱気あふれる中華街だが、今日は盛夏のなかでの野球の後、花火の前、ということもあり、いつもの何倍ものエネルギーを感じる。

「大珍樓本店」で、ようやくビールと飲茶。写真のデザート、ココナッツプリンがなんとも「こし」があって美味^^

080720_001表に出ると、さっそく花火が一発目の音が轟き、人々の歓声が上がっていた。なんだか、久々に夏満喫の1日だったかもです。

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沖縄、宜野湾のイタリアン「koba's」のケーキ

200871416_001_508年07月14日から3日ほど、沖縄に行っておりました。数えたら、12度目^^

初日の14日、移住した知人に連れられ、宜野湾市大山の米軍基地横にあるイタリアン「koba's」で遅いランチをしました。

スパゲッティとサラダにデザートとコーヒーがついて980円と、東京価格からすると破格のお値段^^

濃厚なタラコのスパゲッティも非常に美味しかったのだが、写真のデザートがこれまた絶品!

桃をカステラで包んだケーキにオレンジソースがかかっており、これがとろけそうなお味。

シャーベットはパイナップルで、このスッキリした味がケーキとの絶妙なコンビネーション

200871416_007オーナーシェフは那覇で忙しすぎて、こんな知る人ぞ知る小高い丘の上に店を移したとか。それも大変うなずけました^^

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08年7月17日 東フィルオペラシティ 定期公演

指揮:ポール・メイエ

ベートーヴェン:七重奏曲 サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」

【メイエ、指揮に転向 !?】

紛うことなくアルフレート・プリンツ、カール・ライスター以来の逸材だと信じている、天才クラリネット奏者ポール・メイエが、どうも指揮に転向してしまいそうなのだ

今日の1曲目は、七重奏曲。今月の定期では、かろうじてメイエがクラリネットを吹く曲だ。

彼の音色の何が素晴らしいかと言うと、クラリネット独特の倍音を多く含むまろやかさを保ちつつも、鋭く攻撃的な音を出してしまえるところだ。この真逆なことを同時にできてしまうクラリネット奏者は、古今東西、他に誰も知らない。

今日もその音色は、相変わらず素晴らしかった。個人的に退屈なこの曲も、メイエの音を聴いているだけで、惚れ惚れとしてしまう

そして、指揮台に上がったメイエ。タクト捌きに関しては、まだまだ素人っぽい範疇だが、オケの音色の作り方は、まさに先述のクラリネットのそれに近いものがある

オペラシティは音が綺麗に響くホールなのだが、今日はいつにまして、キラキラしている。弦も管もスッキリと尖鋭的な音を出しながらも、ふくよかな要素を失うことはない。まさに、メイエの世界だ。

【サン=サーンスの「オルガン付き」再発見】

自分はかなり前に、この曲のイマイチどころかイマ3ぐらいの演奏を聴いてしまって以来、どうにも印象が悪かった。

しかし今日の演奏を聴いて、これまでの印象は一変した。コラールふうに祈りを捧げるような響きが美しい1楽章2部、オルガンの入りが圧巻の2楽章2部、それだけではなく全編にわたってスリリングな展開。。これにはすっかり魅了されてしまった。

2部の後半は、友人に言わせると「味わいがなかった」とのことだったが、これがメイエの尖鋭なスタイルなのだと思えば、納得する。

まったく、これこそが定期会員のメリットなのだろう。単券でこの曲がメインのプログラムは絶対に買わないところが、8回セットの中でのリコメンドであれば、こうして足を運んで聴いてみる。すると先入観が覆されるような発見に出合えるのだ。

今日は、本当に得をした気分だ。しかし、ポール・メイエ。せめてソロ活動と指揮は、半分半分にして欲しい。滅多にいない、ソロで成立できるクラリネット奏者を失いたくはないのだ。。

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08年7月12,13日 放映20周年のドラマ「抱きしめたい!」全12話を鑑賞^^

初回放映1988年第3クール(7月~9月)、トレンディドラマの金字塔『抱きしめたい!』。早いもので、初回放映から今年この7月で20年になる

自分としては最も好きなドラマの1つで、20世紀の間は毎年6月あたり、夏に向かう時期になると必ずビデオで見ていたほどだ

さすがに21世紀に入ってからはそこまで毎年は見なくなったが、昨2007年ビデオの劣化が気になり、DVDへコピー。このとき久しぶりに全部見たのだが、今年も今回DVDコピーをする機会があり、この土日に1日6話ずつ2日で全12話を鑑賞した。

20年前、確かに時代はあんな空気だった。自分も雑誌編集者だったので、海沿いのホテルやウォーターフロントや都心の屋外やスタジオで取材撮影したり、オフには車で伊豆に遊びに行ったりトレンディな^^;バーに行ったりしていたので、とても親近感を覚えていた。

が、麻子と夏子の少し下の歳だった自分が、今はなんと野際洋子扮する夏子の母とぴったり同じ歳になったことがわかった。(今まで意識が及ばなかったが、第1話で実年齢が明かされていた)。まさに光陰矢のごとしである^^;

10年前、中学3年のときに北海道と九州でドラマを見て「いつか東京であんな生活がしたい!」と誓ったという新入社員が入社してきた。男子のほうは赤のプジョーを買い、女子のほうは一人暮らしを始め、「これで自分もW浅野!」と喜んでいた。

「抱きしめたい!」は中学生の人生にも影響を与えていたことに驚いていたが、あれからもすでに10年。

そして今こうして全編を見てみると、やはりいい! 数年前に見たときは、さすがに少し古さを感じたが、逆に今ではすっかり古典としての輝きがある

全編にわたって撮影時の夏の光が強いので、ひたすら画像が明るく、よく考えると重い話しなのだがポジティブ感が満載だ。仕事より何より恋愛が大事、という恋愛至上主義の一貫性も大変潔くて好ましい。

しかしそれ以上画期的なのは、最後にはそんな恋愛よりも女の友情が大事にされるところだ。4人の男がマヌケに見えるほど、女の友情をクローズアップしたのも、また斬新だ。

9話のラスト近くから急激に盛り上り、溜め息が出るようなシーンが続くところは、見事というしかない。

10話冒頭。傘もバッグも持たずに、圭介(岩城滉一)を振り切ってホテルを出る麻子(浅野温子)。外は、どしゃ降りの雨。そのなかを笑顔で歩いてバスに乗って家に帰る麻子。その後、荷物を持ってきた圭介の車の運転席に乗り、思いのたけを叫びながら暴走する麻子。トンネルの出口で急ブレーキをかけ絶叫する。「あんたが好きでどうにもならない! 好きでもどうにもなんないのにっ!!」

10話後半。深夜に純ちゃん(本木雅弘)を公園に呼び出す麻子。自転車で駆けつける純ちゃん。止まらない圭介への想いを相談する麻子。麻子を好きな自分の気持ちを抑え、自転車で二人乗りをしながら「行き着くところまで行っちゃえ!」と鼓舞する純ちゃん。

第11話ラスト。深刻なケンカをして絶交した麻子と夏子(浅野ゆう子)が、それぞれ夜のウォーターフロントまわりを彷徨う。「Strangers in the Night」(フランク・シナトラ)がかかって、麻子はバーでグラスをかたむける。そして家に戻った麻子に、夏子と別れると言う圭介。麻子は、「あたしが夏子と別れられない」と言い渡す。ちょうど車の陰にいた夏子は駆け寄り、麻子を抱きしめる。

まさに圧巻のシーンの数々。。12時間があっという間だった^^

(ちなみにこの記事で、ブログ開設以来、400記事となりました^^)

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08年7月11日 松田聖子武道館LIVE

2000年8月1日の横浜アリーナ以来、8年ぶりに聖子さんのライヴに行ってきた。

【8年ぶりの訳は。。】

その前は確か1983年あたりから17年ほど、80年代後半は取材で関係者で入っていた時期も含め、ツアーには必ず足を運んでいた。

それがどうしてここ8年行っていなかったかと言うと、90年代後半は明らかにユーザー不在のライヴだなと思うことが続いていたからだ

ユーザーが望んでいるとは思えないような歌手やダンサーに、不必要なほどの時間を割く。初めての「アルバム・オリエンテッド」なアイドル歌手として、驚異的なアルバム曲のクォリティを誇っていたにもかかわらず、そんな佳曲の数々を扱わない毎度同じ通り一遍な選曲。また今年もか、というほど続いた企画コーナー。。

それでさすがにしばらく足が遠のいていたのだ

ところが21世紀に入ってから最近は、そこはすっかり改善されて良くなってきていると言う。だったら、久々に行ってみたいと思っていたところ、8年ぶりに行く展開となった。

【すっかりいいライヴでした^^】

確かにその通りだった。ニューアルバムから5曲ほど歌ったあとは、数曲ずつ、テーマでまとめていく。デビュー当時の曲を続けたかと思うと、バラードを新旧取り混ぜて扱う。そして、この時代だからこそ改めてその意義が深い「瑠璃色の地球」。

また最近は恒例になっているらしい、会場からのリクエスト。 「密林少女(ジャングル・ガール)」などはもう少し会場の反応を読んで欲しかったものの、本当にぶっつけでやっているようだから、すご過ぎるほどのユーザーオリエンテッドな企画。

そして、定番の「夏の扉」に、新定番の「涙がただこぼれるだけ」と、こちらも新旧織り交ぜての進化が見てとれる。

それにしても、ステージさばき、会場さばきの堂に入ってること。この年輪と風格はたいしたものだ。まあ客側も、28年前からずっと聴いている人も多いだろうから、だからこそのコミュニティ感覚なのでしょう。

また今回の席は1階西だったのだが、このよりステージに近い角度から見ると、武道館は本当にライヴハウスに見える。かつては巨大会場だった武道館。だが、平板に広いスタジアムやアリーナがこれだけ増えてくると、近さを保って座席が上方に拡がるこの会場は、ステージからの一体感も、より強烈なのだろう

自分も、いろんな時代の様々な局面で、その曲を聴いていた「自分と自分の気持ち」が懐かしい。これこそが、ポップス&ロックのライヴの醍醐味なことを、最近クラシックばかり行っているので、久々に体感できた一夜だった。

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08年7月6日 エルムの鐘交響楽団 第21回演奏会

指揮:中橋健太郎左衛門 ヴァイオリン:藤原浜雄

バルトーク:ハンガリーの風景、ヴァイオリン協奏曲第2番

チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」 (アンコール:アンダンテ・カンタービレ)

今年の2月に刊行した本で、装丁と本文イラストをお願いした、イラストレーターのこやまけいこさん。彼女が所属するオーケストラ、エルムの鐘交響楽団の演奏会に行ってきた。

Photo_3その本では、2コママンガのネタを一緒に考えたりなかなか楽しい仕事だったのだが、最近ではこやまさんは、 コミックで出会った名曲たち」(ジェネオンエンタテイメント)で、「夏のポルカ」というマンガを描いている。とても親しみやすくてかわいいタッチが、かなり自分のツボにはまっているのです。

さて、こやまさんの所属するエルムの鐘交響楽団は、北大OBOGを母体とするアマチュア・オケ。さすが、北のオケだけあって、なんとすでにシベリウスの交響曲は全曲演奏ずみなのだ。演奏機会の極端に少ない、3番、4番、6番なんかも。何しろ、過去20回の演奏会でシベリウスを21曲演奏と、筋金入りだ。もっと早く注目しておけばよかった^^;

今日のプログラムは、バルトークとチャイコフスキー。やはり、ドイツ、オーストリアものよりも、北欧、東欧、ロシアあたりの曲が得意なのだろう。オケの音色も、こういった民族楽派の作品が似合っている。

ところで、自分は以前、『バルトーク物語』(音楽之友社)という書籍を編集したことがある。原書はハンガリー語で書かれたもので、バルトークの生涯を子どもにも読めるようなやさしいタッチで綴ったものだ。なので、バルトークの生涯にはくわしく、人としても親近感を持つのだが、どうにも彼の十二音を駆使した音楽は受け付けないのだ

いっぽう、バルトークが生涯をかけて収集した民謡をベースとした曲は、非常に馴染む。そんなわけで、今日も「ハンガリーの風景」は、かなり感情移入しながら聴いていた。木管が音をつないでいき、それを受け継いだ最初の弦のトゥッティでは、その音色の拡がりがタイトルどおりにハンガリーの情景を彷彿させるようだった

それにしても、クラリネットのトップの女性は名手だった。音の入りに若干の問題はあるものの、深い情感を湛えた音色はクラリネットならではの味わいに満ちており、また音圧もしっかりとしていて、聴き手を魅了するのに充分なものだ

また悲愴はなかなか堂に入っていた。もちろんアマチュアなのであちこちに綻びが見られるのは当たり前のことだが、弦、管、打のバランスがよく推進力もあり、アマオケにありがちな聴いていて不安にさせられるような箇所はどこにもなかった。なかなかしっかりしたアマオケだと感じた。

アンコールは、同じくチャイコの、アンダンテ・カンタービレ。これは少し練習不足だった気がしました。それより、出番のない弦以外の人たちがちょっとかわいそうな気もしましたが。。^^;

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08年7月5日 東響 サントリー 定期公演

指揮:金聖響 ソプラノ:澤畑恵美  メゾ・ソプラノ:竹本節子

シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン、アヴェ・マリア、魔王

マーラー:交響曲第2番「復活」

以前も書いたが、最近は年齢と日頃の疲れのせいか、マーラーの交響曲と対峙する体力・精神力が減退している

同じ長丁場の曲だったら、純粋にオーケストラの音の美を楽しむことができて、敬虔で神に近いブルックナーのほうが、今の状況の自分に、至極フィットする感じがするのだ。

そんななか、さらにここ3週間ほど仕事のトラブルで疲弊しているなかで迎えた、今日の復活。正直、気持ちが持つか不安だった。

ところが、ここのところますます充実している東響。その弦の音色にいきなり魅了される。都響、日フィル、読響あたりをドイツ系とすると、東響は紛うことなくウィーンを彷彿させる

とは言っても、その艶々と明るく優美な音色は、19世紀のウィーン的な爛熟したものとも違うし、20世紀後半の世紀末的なものとも違う。21世紀の、現代的で純度の高い音なのだ。

今日の復活は、この弦の音色を基調としていたため、マーラー独特の重厚な部分も、負担を伴って重々しくのしかかってくるような印象を持つことはなかった。テンポ感と節回しともあいまって、例えば同じ牛肉でも、極めて良質なものを食しているような感覚を持った。

また、感銘を受けたのは、フルート、ピッコロ、クラリネットとソプラノ、メゾソプラノのソロ部分。周囲の音もそこそこに漲っているなかで、圧倒的な存在感と表現力を持ちくっきりと浮き立って響いていた

そして、今日の東響コーラスは圧巻だった。満を持しての5楽章、相応の音圧とともに乱れず始める「入り」の部分は、どんな楽器でもアマチュアにはなかなか難しいのだが、これが実に見事。フィナーレのクライマックスをきっちりとフレーミングしていた。

それにしても、金聖響の求心力と推進力はたいしたもの。ますます今後が楽しみな指揮者だ。

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