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08年7月5日 東響 サントリー 定期公演

指揮:金聖響 ソプラノ:澤畑恵美  メゾ・ソプラノ:竹本節子

シューベルト:糸を紡ぐグレートヒェン、アヴェ・マリア、魔王

マーラー:交響曲第2番「復活」

以前も書いたが、最近は年齢と日頃の疲れのせいか、マーラーの交響曲と対峙する体力・精神力が減退している

同じ長丁場の曲だったら、純粋にオーケストラの音の美を楽しむことができて、敬虔で神に近いブルックナーのほうが、今の状況の自分に、至極フィットする感じがするのだ。

そんななか、さらにここ3週間ほど仕事のトラブルで疲弊しているなかで迎えた、今日の復活。正直、気持ちが持つか不安だった。

ところが、ここのところますます充実している東響。その弦の音色にいきなり魅了される。都響、日フィル、読響あたりをドイツ系とすると、東響は紛うことなくウィーンを彷彿させる

とは言っても、その艶々と明るく優美な音色は、19世紀のウィーン的な爛熟したものとも違うし、20世紀後半の世紀末的なものとも違う。21世紀の、現代的で純度の高い音なのだ。

今日の復活は、この弦の音色を基調としていたため、マーラー独特の重厚な部分も、負担を伴って重々しくのしかかってくるような印象を持つことはなかった。テンポ感と節回しともあいまって、例えば同じ牛肉でも、極めて良質なものを食しているような感覚を持った。

また、感銘を受けたのは、フルート、ピッコロ、クラリネットとソプラノ、メゾソプラノのソロ部分。周囲の音もそこそこに漲っているなかで、圧倒的な存在感と表現力を持ちくっきりと浮き立って響いていた

そして、今日の東響コーラスは圧巻だった。満を持しての5楽章、相応の音圧とともに乱れず始める「入り」の部分は、どんな楽器でもアマチュアにはなかなか難しいのだが、これが実に見事。フィナーレのクライマックスをきっちりとフレーミングしていた。

それにしても、金聖響の求心力と推進力はたいしたもの。ますます今後が楽しみな指揮者だ。

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