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サントリーLC席を「火の鳥」で初体験~08年6月15日 日フィルサントリー 名曲コンサート

指揮:シズオ・Z・クワハラ  ピアノ:田村響

ストラヴィンスキー:火の鳥組曲1919年版、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番、ほか

【火の鳥のこと】

ここのところ、定期公演ばかり行っているが、3年ぶりに「名曲コンサート」に行った。というのも、しばらく(5月のバレエを除いて)「火の鳥」を生で聴いていなかったので、無性に聴きたくなったのだ。

自分は「火の鳥」については、子どもの頃にバーンスタイン&ニューヨークフィル盤にやられてしまって、立ち直れない口である^^;

他にチャイ5、新世界もそうなのだが、バーンスタインのきわめて感情的・主観的な演奏になじんでしまったらそれが最後。。ほかの演奏を受け付けなくなって幾星霜状態なのだ。

このように、自分のなかで理想形ができてしまった曲はやっかいなものだ。他の演奏を聴いても、「どれだけあれに近いか」という判断基準になってしまいがちだからだ

【サントリーLC席中央寄り席初体験】

さて、今回の演奏会であるが、かねてから「サントリーホールのベスト席のはず」と仮設を立てていた、LC席中央寄りを初体験してきた。

ひところは、ずっと1階センターの後方3列目以内の、A席ばかり選択していた。その後、2階のセンター、LD、LB、RBあたりを試して流浪の日々が続いた。年間数十回行くとなると、少しでも安く音と環境のいい席を探したいからだ

とはいえ、当たり前だがA席B席はそれなりの理由があって安いのだ。そして今回は逆にS席でも最も音がいいはずと考えていたLC席。これは、大当たりだった

まずこの席は、オケのバランスと迫力の両方を満たす。これより前だとバランスが悪く、後ろだと生生しさに欠ける。また1階席のように、木管の音が埋もれたり、音が上方に抜けて輪郭がぼやけることもない。

周囲の客の数が少なく、前方はステージまで空間だから、無神経な客の雑音に邪魔されるリスクが低い。視覚的にも聴覚的にも、800人規模の小ホールで音にすっぽりと包まれている感覚だ

LCは思った以上にすばらしい。もう、他の場所で聴けなくなるかも^^;

【名曲コンサート&定期の目指すものと今日の演奏】

ということで演奏なのだが、やはり名曲コンサートは名曲コンサートだということを、あらためて感じた。定期とは目指すものが根本的に違う。

定期が、「指揮者が自分の解釈をコアな客に問う」場だとすると、名曲コンサートは「名曲を無難にビギナー層に楽しんでもらう」ことを義務付けられているのだなと、当たり前なことを当たり前に痛感させられた。

ラフマニノフ、ストラヴィンスキーともに、ゆっくりなテンポで細部が細かく描かれていた。しかしいっぽう裏を返すと、そこにこだわるあまり、全体として曲をどう立体的に捉えて表現するのか、というところが薄かったように思う

まあそれは、今日の指揮者やピアニストがどうのというより、先に書いた演奏会のコンセプトによるものなのだろう

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