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08年5月31日 日フィルサントリー 定期公演(第600回東京定期演奏会)

指揮:ジャンルイジ・ジェルメッティ  ソプラノ:菅恵三子  バリトン:河野克典  合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団

ブラームス:ドイツ・レクイエム

5月30、31日は、日フィルの東京定期600回にあたる演奏会が開催された。

入口で透明のA4ファイルが配布される。本日のプログラム、演奏会チラシとともに、 「日本フィル東京定期演奏会600回の軌跡」と題された中綴じ30ページの冊子が入っていた。

第1回公演は、1957年4月4日。生まれていない。渡邉暁雄指揮、メインはシベリウスの2番交響曲。なるほど、すでに日フィルの方針が明解だ

ガーシュウィンのピアノ協奏曲。斬新だ。というか、1937年没のガーシュウィン、同時代の作曲家の没後20年、という意味合いだったのだろうか。

ピアノは、伊達純。1980年代、駆け出し編集者の頃に、大家の先生として一度だけ原稿を依頼したことがある。その30年前の若かりし頃、この舞台で演奏されていたとは。

そしてページをめくっていくのだが、12回にジャン・フルネ、13回にストリックランドが振っているほかは、20回まで指揮はすべて渡邉暁雄。その後も、約10年ほどは、8~9割がた渡邉暁雄が指揮、というのが、隔世の感がある。

それにしても、園田高弘、江藤俊哉、安川加寿子。。。昭和の先達たちの名前がなつかしい。1961年、34回に小澤征爾が初登場

1962年、54回にはシャルル・ミュンシュが初登場して、ベルリオーズの幻想、ラヴェルのピアノ協奏曲とダフニスとクロエ第2組曲を振っている(聴きてぇ~^^;)。63年には、なんとリリー・クラウスのモーツァルト24番!

しかし、当時は現在のように同一オケが何本も定期ラインを持っていなかった時代だからなのか、海外から客演指揮者が来ると、2ヶ月、3ヶ月にわたって、2回、3回と振って帰っているのがおもしろい

また、渡邉暁雄はじめ、このオケがシベリウスを慈しんで演奏してきたのが、データとしてもよくわかる

65年の、パーヴォ・ベルグルンドが2公演にわたって演奏したシベリウス「7番」「タピオラ」「6番」なんてのもある。(聴きたいよぉぉ~)。81年には、渡邉暁雄による、交響曲の全曲演奏。当時、N響や海外オケばかり行ってて、なぜこれに行かなかったのだ!(と過去の自分を叱咤)。2001年のネーメ・ヤルヴィの、3会場での交響曲全曲演奏も、沖縄に行くことになってチケットをムダにしたし。。

71年には、日比谷公会堂から東京文化会館へ本拠を移す。その第1回は小澤征爾の「ファウストの劫罰」だ。

70年代後半になると、自分が足繁く文化会館に通っていた時代になってきて、ピアノのティモフェーエワ、指揮のルカーチなど、生で聴いた演奏家の名前もちらほら出てくる。

しかし、この600回の軌跡は壮観だ。昨今でこそ、在京オケはどこもレベルが飛躍的にアップし、それぞれ数本のシーズンラインを持ち、豪華な演奏家と共演するに至っており、日フィルもそのone of themになっているが、さらに特色を打ち出し、頑張ってほしいものだ。

ところで、本日の演奏会。。これが、座席選択を失敗して、惨憺たることになってしまった。大編成対応で、サントリー2階センター後方で聴いたのだが、定期と言えども土曜の昼は危険だったことを忘れていた。

演奏開始にぎりぎりで到着し、冒頭の低弦の音を掻き消すようにがさがさと上着を脱いだご高齢の女性、途中入場不可のはずなのに、なんと第5楽章から入ってきてソプラノの声より大きな音でバッグを置き2分以上かけてコートを脱いでいたご高齢の女性、第7楽章ではセキをしたついでにアメを取り出し、剥く音を見事に会場に響かせていたご高齢の女性。。。その他、2階ではあちこちで演奏への集中を乱す雑音が絶え間なく、ぐったりだった。

(そういえば前回、都響のブルックナー3番でも、ラスト直前に左隣りのご高齢の女性が、パンフの小口側を2度バラバラッとして大きな音を立てていた)

最近こういうことが多くなってきているが、休日の昼は特に要注意だ。座席選択に際しては、さらに複眼的なチェックポイントを設けないといかん。。と切に思う。

演奏自体は、合唱が多少大味な気はしたものの、まさにドイツの音、ブラームスの音が際立ち、良かったのだと思うのですが。

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土曜日の午後、小雨模様の中、日フィルの定期演奏会へ。本当は金曜日の会員なんですが、別の用件があったので土曜日に振り替えてもらいました。プログラムは、ブラームスの「ドイ... [続きを読む]

受信: 2008年6月 1日 (日) 17時46分

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