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08年5月19日 都響 文化会館 定期公演

リスト:ピアノ協奏曲第1番

ブルックナー:交響曲第3番

指揮:小泉和裕、ピアノ:アリス=沙良・オット

今日の演奏会の展望記事「08年5月19日 都響演奏会を購入」で書いたように、最近は、マーラーよりブルックナーのモードだ。

ブルックナーの曲はピュアで敬虔で純度が高く、音楽だけを楽しめる。また、壮烈で豪快で歯切れもよく、オーケストラとしての楽しみが満載だ。

いっぽうもう1つの最近は、協奏曲に食傷気味だ。

交響曲、管弦楽曲のレパートリーの広さに比べ、どうしても協奏曲のラインナップは限定される。

年に30回ペースで演奏会に行っていると、さほど聴きたくない協奏曲を何度も何度も聴かされるハメになる。これには、ややうんざりしていた。

そんなわけで、今日の期待は3番交響曲だったのだが、リストの協奏曲、これが思いもかけずよかった。

この曲は、10代の頃以来ほとんど聴いていなく、興味関心もとくになかった。

ところが、この今年弱冠20歳のアリス=沙良・オットの演奏は、力強いタッチで大きな骨格を描きながらも、だからと言って大味になるどころか随所に詩情もあふれる

独特の身体の使い方から繰り出す音楽は個性的で、数十年にわたって興味の圏外だったリストのコンチェルトを清新な輝きをもって、あざやか呈示してくれた

休憩時に、友人たちとその演奏を褒め称えていたら、久々に知り合いの関係者の方に声をかけられた。するとなんとこのアリス=沙良・オット、グラモフォン・デビューの準備中とか!

もしかしたら、21世紀の至宝となるかも知れない彼女の超メジャーデビュー前の演奏を聴いたことを、「伝説」として語り継ぐ日が来るのかもしれない

そして、本来期待のブルックナー。こちらは、全体的にテンション高く、とくに金管の充実ぶりには目を瞠るものがあった。

がいっぽう、最近ではすっかりサントリーやみなとみらいやオペラシティと比べると相対的にデッドで粗い響きに聴こえてしまう文化会館の音と、後期交響曲に比べるとまだまだ洗練の域に達していない3番自体の曲想のせいもあって、格段のインパクトをもたらすことはなかったように思う。 

Photo終演後、小泉和裕のレジデント・コンダクター就任披露公演を記念して、写真とボールペンを配っていた。ボールペンは紙巻き?? なんともいい感じです^^

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コメント

なぬぅー? 
私も行きましたよ、この演奏会!
会えず残念です!

投稿: ジ・O | 2008年5月20日 (火) 23時28分

そうなんだ! 残念。

終わって梅のなんとかで、飲んでたんですが^^;

投稿: paienne | 2008年5月20日 (火) 23時56分

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