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08年4月20日 歌劇『魔弾の射手』 新国立劇場

C.M.v.Weber:DER FREISCHÜTZ/全3幕

【芸術監督】若杉 弘
【指 揮】ダン・エッティンガー
【演 出】マティアス・フォン・シュテークマン
【美 術】堀尾 幸男
【衣 裳】ひびの こづえ
【照 明】沢田 祐二
【舞台監督】村田 健輔

【オットカール侯爵】大島 幾雄
【クーノー】平野 忠彦
【アガーテ】エディット・ハッラー
【エンヒェン】ユリア・バウアー
【カスパール】ビャーニ・トール・クリスティンソン
【マックス】アルフォンス・エーベルツ
【隠者】妻屋 秀和
【キリアン】山下 浩司
【花嫁に付き添う四人の乙女】鈴木 愛美、田島 千愛、高橋 絵理、中村 真紀
【ザミエル】池田 直樹

【合唱指揮】三澤 洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

●久々のオペラ

ここのところ、オーケストラばかり行っているなか、久々のオペラ。光藍社主催の「なんちゃって」カルメンで笑ってきたのが前回なので、本格的なオペラはいつ以来だろうというほど、久しぶり。

演目は、『魔弾の射手』。10代の頃に、農民2を暗譜で歌ったことがあり、細部の細部まで熟知している最も馴染み深いオペラだ。

生はたぶん、3回目か4回目。確かベルリン国立歌劇場とドレスデン国立歌劇場を聴いた記憶がある。

●第1幕

冒頭、いきなり序曲の前に隠者とアガーテのシーンが入る。CDでも生でもこれは初めて観るシーンだ。一瞬、違う会場に入ってしまったかと思ったり^^;

そして始まる序曲。オケの定期公演でもお馴染の、エッティンガー&東フィル。ここのところオケの演奏会ばかり聴いているので、ラフでデッドな音が逆に新鮮だ。これがドイツの深い森の感じを出すから不思議だ^^

幕があくと、数十人の農民たちはくすんだ緑と茶色の「アースカラー」をベースに彩り豊かで、この色彩感覚に魅了される

この「色」と、さらに「光」は、全編にわたって見事なもので、ストーリーと音楽をバックアップするのに充分過ぎるほどに貢献していた。

音楽は、キレとスピード感にあふれる。この曲の名盤である、クライバー盤とクーベリック盤で言えば、クライバー盤の感じだ。第1幕第2場まで、圧倒的な展開で一気にたたみかける

そして個人的に期待の大きい、第6場のカスパールのアリア、Triumph!からの2オクターヴの下降と上昇。下降し切ったところで一息入れたのは少し残念だったが、なかなか圧巻ではあった。

●第2幕~

第2幕から登場する、エンヒェンとアガーテ。アガーテは、可憐で無垢な花嫁なのだが、エディット・ハーラーさん、かなり堂々としていて、エンヒェンのほうがアガーテっぽかったりする。

でも、歌い始めると、これが憂いに富んで素晴らしい。第2幕第2場の「シェーナ&アリア」もよかったが、第3幕の「カヴァティーナ」は、絶品だった。

そして、「狼谷」は演出がすごい。冒頭の、Uhui!Uhui!の声は、録音にエコーをかけたような音で、会場をいきなり別世界に誘う。

本来、「狼谷」のラストで姿を現すザミエルが、早々に声だけでなく本人も登場する。ここから先は、様々な不気味なモノが登場し、劇効果が素晴らしい。カウントダウン(カウントアップ)あたりからは、まさに総合芸術だ。

●フィナーレ、そして。。

フィナーレももちろん申し分ないのだが、改めて冷静にストーリーを考えると、きわめて予定調和な世界であるなあとは思います^^;

またここの場面は、どうしてもドタバタの極みだった10代で自分たちでやった魔弾の一部始終を思い出してしまうので、苦笑いをしながらの観覧となってしまう。

しかし、久々のオペラは十二分に満足のいくものだった。オペラもどんどん現代的な新しい演出がほどこされ、進化していることを改めて感じた。

もともとオケと同じぐらいオペラにも軸足を置きたかったので、今日はそのいいきっかけになるかも知れません^^

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コメント

「ザーミエール!」
なつかしいですなー(笑)

投稿: ジ・O | 2008年4月21日 (月) 11時20分

ジ・Oさん

懐かしいですな^^

クーベリック盤のレコードは、確か当時営業マンだったE46さんに連れてってもらった横浜のレコード屋の社販で買った記憶があるんだが^^;

投稿: paienne | 2008年4月21日 (月) 20時59分

あれ、そうだったっけ?
なんだっけな、西ピアノ?
あれは横須賀か…
オレ、そこでショルティの「指輪」全曲のLPボックスセットをほとんど8割引くらいで買った記憶があるなあ。あとバーンスタインのベートーヴェンとブラームスの交響曲全集とか。ほとんど投売り状態だった。今ならもっと大人買いできるのになあ。

投稿: ジ・O | 2008年4月22日 (火) 18時37分

一緒に行った横浜は2割引きだったですよ。
8割引きってすごいね。
今は逆に、買っても聴かないだろうと思って、なかなか大人買いしなくなってない?
ジ・Oさんに限ってはないかな~。

投稿: paienne | 2008年4月22日 (火) 21時27分

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