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08年3月14日 ヒラリー・ハーン&BBCフィル 東京文化会館演奏会~神が降臨した夜

風邪が完治しないなか、頭痛薬とセキ止め液をたっぷりと服用し、待望のコンサートに臨みました。

ジャナンドレア・ノセダ指揮&BBCフィル  ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン

ストラヴィンスキー:「妖精の口づけ」、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、ベートーヴェン:交響曲第7番

しかしヒラリー・ハーン。まるで神とシベリウスが同時に降臨したかのような演奏に、震撼させられた。

冒頭から、完璧なテクニック。しかしみずからの感情や思いを音に託すことはしない。ただただ、作曲家の指示に忠実に丁寧に音を奏でる。

なのにそこには、あり得ないほどの清々しさと気高さがある。最高の日本刀で、名人が次々と竹を切っているような光景にたとえてみようか。

オケの全奏でソロパートが休みのとき、ハーンは、第一ヴァイオリン、チェロ。。と各パートそれぞれたっぷり時間をかけ、真摯な表情で見つめる

温かく見守るのでもなく、厳しく問い質すのでもない。それはただ、自分と同じレベルでオケが神に、シベリウスに、近づいているのかを確かめているかのようだ。

実はシベリウス好きの自分は、このとりとめがなくシベリウスの管弦楽曲っぽさのない協奏曲が、好きになれないでいる

しかし、今日はそんなことはどうでもよかった。

シベリウスが楽譜に託したことが、ハーンを媒介としてありありと伝わってくる

ハーンが起こしている奇跡、その瞬間にリアルタイムで立ち会っていることは、その曲」が好きか嫌いかということを、遥かに超越していたのだ

アンコールのバッハがまた泣けた。感情や思い入れ、個人の表現といったものの対極にある演奏が、かえって人の心の奥深い部分を揺り動かす。それは本当に選ばれし者だけが、成し得ることなのだろう。

【ところでベト7】

なんですが、ハーンの感動で脱力したところに、頭痛薬とセキ止め液が効いて、かなり朦朧とした状態に。。

さらに、今回はいつもオケを聴くときと違い、「ハーン様対応席」としてなんと前から4列目端っこの席を選んだ。

だから、半地下の塹壕から地上を見ている感じで、第一ヴァイオリン以外何も見えず音もこもる状態^^;

そんなんだったので、まともに聴けてはいないのですが、なんか合ってないし、木管、金管、ヘタだったような気が。。失礼ながら、首をかしげたり苦笑したり寝てたりしておりました。。

まじめにやってるときのN響、チョン・ミョンフンなんかが振ってるときの東フィル一軍。。などの在京オケのほうがうまい気がしたのは、脱力感やクスリや席のせいだったのでしょうか。。

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コメント

ハーンシフト、うらやましいです。(笑)
私も最近高熱でハァハァいいながら意識朦朧としてドラムたたいてましたが、同じ朦朧でもハーンを聴きながら朦朧としたかったですね。(爆)
お体お大事に~。(お互いに)

投稿: よいけん | 2008年4月11日 (金) 02時32分

ほんと、歳とると体調回復に時間かかりますよね~^^;

お互い、身体には気をつけましょう~。

投稿: paienne | 2008年4月11日 (金) 22時24分

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