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08年2月17日 東フィルオーチャード 定期公演

ダニエル・ハーディング指揮 ヴァイオリン:樫本大進

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、交響曲第5番

名曲コンサートでもしばしば取り上げられるこの2曲。今、最も注目を浴びている指揮者ハーディングが、定期演奏会でこれをどんなふうにさばくのか。期待はかなりふくらんでいた。

そんななか、今日のオケの音を最初に聴いたとき、はたしてこれはどこのオケなのだろうかと思った

弦が明るくかっちりしている。その上に乗る木管も、シャープだが厚味をもってまとまっている。これに金管の豊かな音が加わる。

昨年2007年11月9日に東フィル定期でフォーレのレクイエムを聴いたときも、これはいったいどこのオケの音なのだろうかと思ったが、このときの音ともまた違った、国内オケのレベルを超える響きが構築されている。

また、驚いたのは音だけではなかった。この2曲は凡庸な演奏も量産されているが、今日の展開は、今までどんな演奏会やCDでも聴いたことがないものだった。

すべてのフレーズが、独特で斬新だ。まるで、全団員の楽譜に、ハーディングの指示が印刷されているのではないかと思うほど徹底されている。

1つたりとも、既<聴>感のある箇所がない。すべての部分が新しく、曲の最初から最後まで次はどう来るのか、わくわくのしどおしだった。

チャイコフスキーの音楽は、民族的なものを普遍化し、また下世話なものを芸術的にしていると感じることがしばしばだ。

いっぽう今日の演奏は、「理知的」でありながらも「雄大」であり、そこに「熱いパッション」も内包していた。

5番は、バーンスタイン指揮&NYPという、ひたすら熱くロマンチックなマイベストがある。10代の頃にこれにやられて以来、大人になってもこの演奏の魅力がおとろえることは全くない。

今日の演奏は、これともまた違った熱いかたちで、新しい像を提示してくれたように思う。とにもかくにも、期待を大きく凌駕する演奏会だった。

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» オケメンバー独奏に逆に寄り添うくらいのかけ合いのうまさ樫本大進ハーディング指揮東フィルチャイコン [ウーツー(CDレビューア)]
 樫本大進(かじもと・だいしん)は12年前の1996年「ロン=ティボー音楽祭」で史上最年少(17歳)で1位を獲得して華々(はなばな)しいデビューを飾(かざ)って以来、数々のCD録音も果たし、現在は29歳、すっかり代表的な日本のヴァイオリニストとしてベテランの仲間... [続きを読む]

受信: 2008年2月20日 (水) 23時49分

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