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31年ぶりのベーム&ウィーン東京公演

Dvd_2買っておいて、まだ観ていなかったDVDを観た。

カール・ベーム指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ベートーヴェン:「田園」、「運命」、序曲「レオノーレ」第3番

1977年3月2日 NHKホール

この演奏会は、生で聴いたものだ。1階センター、19列、29番。高校1年生のときに、初めて生で聴いたウィーンフィルだった

Vpo7732_5記憶というものは、風化したり、勝手な後付けの要素に上書きされたりするものだ。自分のこの演奏の印象は、田園は素晴らしく、運命はややインパクトがなく、レオノーレが圧巻、というものだ。

演奏会は一期一会なものだ。この印象を改めて実際に確かめられる、ということは、なかなかない。しかも映像付きで!

さて、田園。徐々に、そして一気に湧き上がる甘美な音。それまでに聴いたどんなオケとも、レコードで聴いたウィーンフィルとも全く違う音に痺れた「あの感覚」がよみがえる。31年前にタイムスリップだ^^

今聴くと、さすがにテンポも遅く、堅苦しく感じる人もいるかも知れない。しかし、細部をよく描き、よくうたい、実際は自由な拡がりを見せている

ベームの演奏はこれが持ち味だ。一見、形式ばって感じられるが、実は内なる自由な羽ばたきを持っている

金管木管にミスがあるし、弦とずれたりもしている。しかし、そんなことは全体からして些細なことだ

そして運命。なんと、アルフレート・プリンツ(cl)とウェルナー・トリップ(fl)は、ここからの登場だ。これは知らなかった。発見だ。全部出ているのかと思い込んでいた。田園のほうが、至芸を聴けるのに^^;

聴いてみると、熱を持った素晴らしい演奏。31年前の自分が、なぜイマイチな印象を持ったのかは、不明だった。16歳だった自分のインナーに何かがあったのか、もしくは生でしか伝わらないものがあったのか。永遠の謎だ。

1階席が俯瞰されるシーンが何回かある。自分の席も確実に映っているのだが、さすがに遠景過ぎて自分だと特定できない^^;

しかし、終演後の観客の熱狂ぶりは、すごい。オーケストラの演奏会では、なかなかないものだろう。カール・ベーム自身が、「僕は日本に行くと、映画スター並みなんだよ(笑)」と言っていた、ということを聞いたことがある。

もちろん、ブランド好きな日本人による、ミーハー人気もあったことは否めないだろう

しかし、ヘルベルト・フォン・カラヤンという圧倒的なアンチテーゼが存在した70年代。 「本物がわかる自分」に誇りをもって応援していた人も多かったのだろう。そんな自分に酔っていた覚えがありますし^^;

しかし、この体験は、まるでタイムマシンに乗ったようだ。益々のアーカイブの発掘・DVD化を切望してしまいます^^

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