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ブルックナー交響曲第9番のこと

ということで前回の「今年もあと1ヶ月、演奏会もあと2回」の記事に続きますが、2007年12月13日は、若杉弘指揮で、ブルックナーの9番交響曲を聴きます。11日の東フィルサントリー定期をオペラシティに振り替えました。

自分のブルックナー体験は、遅めだった。学生時代はメジャーな交響曲4番、7番を聴くぐらいで、その他の曲をていねいに聴いていったのは、社会人になってからかも知れない。

9番をちゃんと聴くようになったのは、明確なきっかけがあった。それまでもなんとなくは聴いていたのだが、吉松隆氏による「stereo」誌の特集、「やぶにらみ交響曲全史」の文章に惹かれたのだ。1980年代後半の記事だ。以下、引用。

「人類史上でもっとも純粋にして深遠なる音響の大伽藍。人類が滅亡した時、地球外の知性は人類が音響でなしえた最上の到達点としてこの作品を聞くことになるだろう」

ここまで思いを持った表現で書かれたら、否が応でも注目してしまう。そしてあらためて心して聴いてみてからは、9番は自分のなかでも別格な存在となった

と同時に、実はこの文章も自分の中に強くインプットされていたのだ。今回一緒に聴く友人に、昔9番のこんな感じの記事があって、とアバウトな記憶でメールしたのが、下記。

「地球が滅びたあとに別の星から調査に来た宇宙人は、この曲を聴いて人類が到達した究極の音を知ることになるだろう」

少し変換されているが、かなり近い^^; 約20年ものあいだ、ここまで人の記憶に残る文章を書ける、というのもたいしたものだ

それにしてもブルックナーは、CDで聴くよりも生で聴いたほうが圧倒的に楽しい。もちろん他の作曲家もそうなのだが、とくにブルックナーはその落差が大きい気がする。

CDで聴くとやや退屈で凡庸に感じられる箇所も、生で聴くと、オケの動きと音の響きが実に効果的で機能的に考え尽くされているから、退屈するどころか高揚することばかり

さて、今回の9番の演奏会に向けて、ヨッフム/ドレスデン、朝比奈/新日本、ヴァント/北ドイツのCD、カラヤン/ベルリンのDVDを聴いているのだが、なんと大定番のシューリヒト/ウィーンは、自宅にCDがないのが判明。。

う~ん。。まだまだブルックナー「モグリ」かも><

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コメント

ブルックナーの旋律を、丁寧に弾いて歌い、また聴衆もそれを丁寧に味わい楽しむことができる環境、そして心の余裕が、日本には無いのが残念です。横浜・川崎のようなところで、ようやく名曲プログラムに人が集まるようになってきたくらい。ブルックナーがメジャーになるのは、首都圏以外ではまだまだ先のような気もします。
ところで文中のメールの内容は、かなりコアな世界のような気がしますが^^;

投稿: まゆゆ | 2007年11月24日 (土) 22時38分

今回、最初は書いてて、文脈から浮いたので消してしまったのですが、ブルックナーほどオーケストラファンにはメジャーな存在なのに一般の人には無名な作曲家もまたいないですね。
そのギャップも、「CDと生」ぐらい落差が大きいと感じています。
しかし東京とはいえ、先日のブルックナーの演奏会、さすがに6番だと、空席がちらほらしていました^^;

投稿: paienne | 2007年11月24日 (土) 23時37分

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