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ウルトラセブン第47話「あなたはだぁれ?」(フック星人)

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●小学生のあいだじゅう、団地が怖かった

Photo_52ある日、サトウさん(ウルトラマンのムラマツキャップ、小林昭二氏)が深夜2時に酔っ払って自宅のK地区フクロウ団地に帰ると、冷たい目線の奥さんに「どちらさまです?」と言われる。息子のイチローも自分のことを知らないと言う。

さらに、団地のおまわりさんや、向かいの奥さんのヤマダさんも知らないと。。(ヤマダさん、M1号かと思った。なんと役者名は、大山デブコさんだそう

そんななか、サトウさんは宇宙人を見かけ、赤電話でウルトラ警備隊に通報する。しかし電話中に3体のフック星人に囲まれ、襲われる

フック星人は、団地住民を催眠にかけ、団地の周囲をホログラフの写真で偽装。深夜だけ団地ごとそっくり地下に入れ替えて、居住地としていたのだった。そして、武器の搬入を着々と行い、地球侵略計画を進めていた。。

今考えると、なんでわざわざそんな大掛かりなことをするのかと思う。山中とかでやれば人目につかないのに。それに「午前3時にテレビやってるわけない」(おまわりさん)時代だったとはいえ、高度成長時代なんだから、深夜に帰宅するモーレツサラリーマンもいただろう。団地住人は15,000人もいるんだし

と大人目線では思うのだが、これを初回放映時に見たとき、自分は8歳になる少し前。怖いなんてものではなかった

自分の家族が別人になっている恐怖。夜にだけ、自分の住居周辺にちらちらと宇宙人の陰が見える恐怖。自分の団地が知らないうちに地下に沈められ、そっくりな別のものが稼動している恐怖。ダンとフルハシが捜索する地下の恐怖。

このモチーフは衝撃だった。小学生のあいだじゅう、高度成長時代の豊かさのシンボルであった、団地が怖かった

撮影は、たまプラーザ団地。「第四惑星の悪夢」と同じだ。大人からすると、第四惑星の団地の空に浮かぶ4つの月のほうが衝撃だが、7歳の子どもには高度だったのだろう

今回は、セブンとフック星人の戦闘シーンが独特だ。フック星人は三位一体、体操の選手かショッカーの隊員のような、軽々とした身のこなし。素手で闘うダンとフルハシも、四体を相手に、なかなか強い。

また、今回のホークの操演は、定評がある。実相寺監督作品の流れからか、セブン、ホークともに戦闘シーンが幻想的(サイケ的?)に作られている

そしてラスト、夜明けのホーク凱旋のシーンには、高らかにヨハン・シュトラウス(子)の「皇帝円舞曲」が流れる。セブンには、冬木透氏による「クラシカルな」音楽が多数使われているが、ホンモノのクラシック作品は、これが初めてだ

ラスト3話まで来て突然なぜ? 最終回はリパッティのシューマン:ピアノ協奏曲だし。もちろん、もともと冬木透氏の音楽は、金管を中心に木管、弦楽器、打楽器とオーケストラの楽器群によって構成されているので、全く違和感はないのだが。

サトウさんの奥さん役は、三條美紀さん。お店を出しているお嬢さんの紀比呂子さんとともに、「ウルトラの街」祖師ヶ谷大蔵界隈でお見掛けします^^

(写真:「怪獣wiki特撮大百科事典」より)

→他の作品は、当ブログのウルトラセブンカテゴリーでどうぞ!(更新中です)

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