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07年5月8日 チョン・ミョンフン指揮 フランス国立放送フィル演奏会

5月8日は、チョン・ミョンフン指揮 フランス国立放送フィルの演奏会に行ってきた。場所は、オペラシティ。

フォーレ:ペレアスとメリザンド

ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲

ストラヴィンスキー: 「春の祭典」

■座席の移動で音の聴こえ方が激変!

またまた座席の話になるが、今回は、2階の最後列5列目の座席を購入し。オペラシティの2階は初めてだ。3階の屋根がややかぶるが、視覚的にも音質的にも、それほど気にならない程度だと思っていた。

ところが休憩終了直前、2階最前列の招待席に座っていた知人から、隣りがあいたから来れば? という合図。それで席を4列移動して、後半は、2階最前列で聴くことになった

ストラヴィンスキーの前のチューニングが始まる。「え!?」と、その音に衝撃が走る。非常にクリアな解放的な音。。これに比べると、前半のフォーレとラヴェルは、まるで洞窟の中で聴いていたような音だったのだ

しかし、ここまで座席によって音の聴こえ方が違うとなると、いったい何を基準にして感想を持てばいいのか、わからなくなる。自分の中では、明らかにラヴェルよりもストラヴィンスキーのほうが、いい出来だと感じた。いっぽう、P席で聴いていた友人の評価は逆だったのだ

■演奏

今日のダフニスと春祭、ともに独特の演奏だった。情緒よりも機能を徹底追及したというか個人技の集大成によって全体をつくる、というか。

よく、マーラー:人間の情感のうねり、に対し、ブルックナー:音そのものの響きという対比がされる。今日の演奏は、(マーラーっぽい、ブルックナーっぽい、ということではなく)まさしくその後者であり、音そのものを追及したものだったのだろう

自分としては、春祭には音そのもの、ダフニスには音そのものに加えて情感のうねりも求めるので、春祭のほうが満足度が高かった。とくに第一部は、音の響きを機能的に極限まで追求した、快演だったと思う

ところで、アンコールの「カルメン前奏曲」はすごかった。海外オケが、アンコールに自国の作曲家の得意なレパートリーを演奏するときはいつも、独特の華やかさとテンションが生じる

緻密さよりも、楽しさや解放感によるノリ重視での展開は、聴く側のハートにハッピーに突き刺さる。今日の「カルメン前奏曲」も、フランス気質とはなんぞや~ということを肌で感じることができました

全体として、満足感は、まあまあ。S席\22,000、A席\18,000の価格設定は、少し割高だろう

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コメント

「席」によって「音」が違う。かつて、
ホールごとの音響比較をしたものでした。
「春祭」の生は、シャイイー、コンセルトヘボウ管を聴いたことがあります。

投稿: sound box | 2007年5月10日 (木) 08時47分

やっぱり、sound boxさんは私の先達です!
ちなみに、サントリーホール、東京文化会館のベスト席は、どのあたりと判断されていますか?

それから、シャイー、コンセルトヘボウの春祭! CDでは私のベスト盤です。うらやましい限りです!

投稿: paienne | 2007年5月10日 (木) 20時53分

自分の座席の上に覆い(上階の座席)があるかないかで、随分と響きが異なるものですね。またシューボックス型のホールで、向こう側から聴く場合、サウンドを楽しむというよりは演奏者とともに舞台上の緊張感を楽しむことになりますね。私は自分がプレーヤーなので、どの席でもけっこう楽しく聴きますが、最近はやたらとS席が多く、安い席はすぐに売り切れてしまい、コンサートの敷居が高くなり、なかなか行かれなくなりました。

投稿: まゆゆ | 2007年5月11日 (金) 00時59分

まゆゆさん、こんにちは!

私はいちばん本格的にやっていた楽器はクラリネットなのですが、確かに自分が演奏する楽器については、どの席で聴いても楽しめるような見方聴き方ができますね。
そのかわり、困難な箇所にくるとこちらまで緊張してしましますが^^;

投稿: paienne | 2007年5月11日 (金) 21時19分

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