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07年4月7日 東京交響楽団特別演奏会 ミューザ川崎

7日土曜は、ミューザ川崎に行ってきた。いつもオケに同行している友人が、東響コーラスで出演する。

西本智実指揮 ヴェルディ『レクイエム』

今年に入ってから、新日、東フィル、都響、読響と、すべてサントリーホールの定期公演に7回ほど行っているが、今日は、もろもろ初めてづくし

ミューザ川崎は、昨年アマチュアオケで行って以来2度目なので、ここでプロのオケを聴くのは初めて。東響は今年、初めて。ヴェルディのレクイエムは、CDではときどき聴くが、生は初めて。そして、プロの女性指揮者、というのも初めてだ

まず感じたのは、このホール、サントリー、芸術劇場、オペラシティ、みなとみらい、などのホールと比べて、明るく艶やかな音が拡がる感じがした。もちろん、座席によって聴こえ方は大きく違うが、少なくとも今日の、ステージに近い向かって左の2階席では、そう聴こえた。ここをホームにしている東響との相性もいいのだろう。

ミューザ川崎は、どの席でもステージが近い、というのが1つの売りのようだ。そして勾配が急なので、円形劇場のような趣もある。今日の席は、サントリーだとLBの前のほう、芸術劇場だと2階バルコニーの前のほうにあたるのだが、そこでも会場のまんなかにすっぽりといるような感覚を覚えた

演奏は、ダイナミックで力がみなぎる印象が大きかった。弦、木管はもちろん、これに12本の金管にティンパニ・大太鼓の打楽器が加わり、さらに合唱がこれを包含するように響く。この音のエネルギーは、これまで聴いた演奏のなかでも、最大級のものだ

もちろん、この曲自体がそうなのではあるが、今日の演奏はさらにそれを強調しているかのようだった。席の影響だけではないだろう。

また、木管とからみながら独唱者が切々と美しい旋律を歌う箇所も、静謐さを強調するよりも、訴えかけてくるような迫力を感じた。

マーラーの8番などもそうだが、大編成のオーケストラに合唱まで加わる曲は、CDで聴くのは限界を感じる。音量の大きいところだけが目立って、他の箇所の印象が薄くなるからだ。この曲もそうで、通しで聴きながら、オケが怒涛のように荒れ狂う箇所「以外」も楽しめるのは、生ならではなのだろう。

いくつかアラはあったものの、それによって緊張感が途切れることはなく、90分の大曲が描き切れていたように思う。西本智実、初めて聴くが、なかなかの統率力、推進力だ。

しかし、またかと思うのだが、演奏の余韻をすべてぶち壊すような、最終音が消えるかどうかあたりのブラボーはなんとかならないものか

今日の客層は、ふだんの定期公演とはやや異なっていたので、多少心構えを変えてはいたのだが、これはクラシック音楽を聴く、最低限のマナーだ。たった1人が目立ちたいために、他の数千人の余韻を犠牲にしてはならない。仮に西本智実をタカラジェンヌのように仰いでいたとしても、逆に足を引っ張ることになるのを忘れないでほしい。

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