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ウルトラセブン第39,40話「セブン暗殺計画 前編・後編」(ガッツ星人 アロン)

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●前編では一分の隙もないガッツ星人。後編の戦略の無さをどう解釈する?

Photo_36セブンには、前編・後編にわたる作品が3作あるが、その2作目。「ウルトラ警備隊西へ」以来、24作ぶりだ。

「セブン暗殺計画」。期待と不安が錯綜するタイトルだ。が、この作品、初めて見たとき以来ずっと、違和感がある。

■ストーリー(と違和感)

前編はガッツ星人の独壇場だ。圧倒的な強さ。さすが、「いかなる戦いにも負けたことのない、無敵のガッツ星人」(本人談・自分で言うか)だ。先兵として怪獣アロンを送りセブンと戦わせ、その能力を分析している。用意周到だ。

科学的な分析に基づいているから、死角が全くない。そして一分の隙もなく、セブンを倒す。ここまで強い敵に戦略的に動かれたらどうしようもない。絶望的な気分に苛まれていると、とどめを刺すように、十字架に磔にされ、前編が終わる。

ところが後編は、「あんなに強かったガッツ星人が、なぜ?」と思わせるほど、戦略的な「次の一手」がない。ナツコの持つ鉱石を奪おうとして間違ってイミテーションをつかまされたり、しつこくナツコの車を追い掛けたり、「攻め」の姿勢がない。

そして最後は、復活したセブンの攻撃を受け、ただ円盤のなかでうごめくだけであっさり敗れる。もう一度直接戦っても、状況は前編と同じで、セブンに勝ち目はなかったはずなのに。

■不可思議なガッツ星人の行動の真相は?

この謎を解くカギは、タイトルにあるとして仮説を立ててみた。

「セブン暗殺計画」。ガッツ星人は、セブンを暗殺しようと考えた。だから、最初に暗い夜の街を狙ってセブンをおびき出し、その後計画どおりセブンを倒した。ところが、セブンのエネルギーを尽きさせたものの、何かの計算違いで、「完全に殺す」ことはできなかった。

そこで時間稼ぎのため、「暗殺」を「公開処刑」に変更し、さらに地球人には幻を見せ、本体は別の場所に隠した。そのあと、急遽どうやったら「完全に殺せるか」を考えていた。しかし、なかなか完全に殺す方法がわからない。データ主義の戦略にありがちな弱みだ。

そうこうしているうちに、防衛軍にセブンを復活させる動きが始まった。当面はこれを阻止するしかない。だが、セブンは復活し、攻撃を受ける。前編のように、倒すだけならできるのに、あせって指揮命令系統がくずれ、あっさりやられてしまった。

このように考えると辻褄があって、自然な流れとなるのではないだろうか。

■注目のシーン

●前編のラストは、映画『猿の惑星』を彷彿させる。映画の主人公がラストシーンで崩壊した自由の女神を見つけるがごとく、荒地を行く隊員たちはやがて十字架に磔となったセブンを発見する。見ている側に与える絶望的な衝撃も、そっくりだ。

ダンと二人でガッツ星人と対峙するアンヌ。「ダメっ。。ダメダメ、しっかりしなくっちゃ」と自分を励ます。ダンに、「君は逃げろ」と言われると、「ダメダメ、絶対にダメよ!絶対逃げないわ!」と。さらに、「ダメダメ、あたしだって、たいした腕前なのよ!見くびらないでよ!」と気丈なところを見せる。が、最後は素直に、「はい」、とダンに従う。8回の「ダメ」がとっても^^ いつも宇宙人に遭遇すると、「きゃーっ」と悲鳴をあげていたアンヌ、今回は健気に頑張っているのが、かわぃぃ^^

ガッツ星人に言われたとおり、全く「相手にならない」ウインダム。かわいそうに、爆発、炎上してしまう。その後ウインダムは、平成ウルトラセブン1999年最終章6部作第3話「果実が熟す日」に出ているそうなので、生きていたともとれる。しかし、ダンはウインダムをカプセルに戻していないし、やはりここで一度死んでしまったのだろう。。なんだかとっても可哀そうです。。

「シーン」ではないけれど、ガッツ星人の声は、今なら「ヤミ金融の人ですか?」という突っ込みが入りそう^^;

けっこう不気味なシーンは多い。最初にダンが通報現場に向かったときに、無人の車のハンドルがまわって動き出すシーンとか。ナツコが車を降りてビルに戻り歩いていると、ガッツ星人の影だけが現われてつきまとわれ、最後はガッツが部屋の中に現われるシーンとか。ナツコさんの悲鳴がすごい。

●前編の、セブンとガッツ星人との戦いは秀逸。キングジョーに歯が立たないのは体力的にだったが、ガッツ星人に対しては、戦略で歯が立たず無力感が漂う。空をいっぱいに使い、岩場を下方から捕らえたアングルは、なかなかみごと。音楽も、無機質で前衛的な現代音楽ふうだし。この音楽は、先のナツコがつきまとわれるシーンでも流れる。

後編で初めてちゃんと話すナツコさん。ものすごい上品な日本語だ。相当なお嬢様らしいが、よく親にラリーでアフリカなどに行かせてもらえたものだ

セブンが隠されていた場所は、いずみがおか。防衛軍のディスプレイ上では、港区のど真ん中60年代とはいえ、あんなところが東京のど真ん中にあるのかい!

(写真:「怪獣wiki特撮大百科事典」より)

→他の作品は、当ブログのウルトラセブンカテゴリーでどうぞ!

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コメント

小学生の頃、十字架にかけられたセブンを見て、大変なショックだった事をよく覚えています。

投稿: T.A | 2007年4月22日 (日) 10時39分

ウルトラマンがゼットンに倒されたとき以来のショックでした。でも、後編があるからなんとかなるのかな、と^^;
そう言えば、今日19:30からのファミリー劇場は、ゼットンの放映ですね。

投稿: paienne | 2007年4月22日 (日) 13時16分

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