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【ブログ開設1年】リパッティのシューマンとウルトラセブン最終回 (2)

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(この記事は、同タイトルリパッティのシューマンとウルトラセブン最終回 (1)の続きです )

ウルトラセブン最終回の、圧倒的な感動。と同時に気になることができた。あの感動的な音楽は、いったい何なのだろう? 明らかに、それまでの挿入曲とは違う趣きだった

しかし、1968年の小学2年生には、それを調べる方法はなかった。なにしろ、インターネットもない、録画機器もない、セルソフトもない。かろうじて自宅にあったのは、オープンリールのテープレコーダーだけ。そんな時代である。しかも自分は、子どもだ。

「セブンの最終回に流れていたあの曲って何?」と誰かに「あの曲」を説明する手段は皆無だった。当時、番組は、一度流れたら、それでおしまい、一期一会なものだった

それから数年。たぶん1972年、小学6年生のときだったと思う。夜、親が観ていたテレビで、あの曲が演奏されていたのだ! オーケストラを、左上から俯瞰で写していたのを鮮明に覚えている

「これ、何て曲?」 

「シューマンのピアノ協奏曲よ」

母親がそう答えた。

そうか、そうだったのか。「ピアノ協奏曲」は正確には説明できないが、シューマンはピアノで「子供の情景」を弾いたこともある。とにかく、このレコードを買えば、あの感動の曲が手に入るのだ

かなり興奮した僕は、親に頼み込み、新宿のデパート(記憶では、京王デパートに入っていた十字屋)でシューマンのピアノ協奏曲を買ってもらった。当時のお小遣いは月\500ぐらいだっただろうか。LPレコードを買うには、親の助けが必要だった。

そしてようやく手に入れたシューマンのピアノ協奏曲。ステレオに盤を乗せ、針を下ろす時間ももどかしく、レコードをかけた

だが、膨らみ切った期待は、瞬く間に失望へと変わる。違う。。同じ曲なのに違う。あれじゃない。似ても似つかない

セブン最終回のシューマンの冒頭を文字にすると、

「ジャン!ダダーンダダンダダンダダンダダンダダンダダンダダンダダン、ダン、ダン!」

という嵐のような勢いなのだ。しかしこのレコードでは、

「シュワン。。ポロン。。。ポロン、ポロン、ポロン、ポロン・・・」

と、なんだか枯山水を見ているような感じだ。その後、仕方なく数十回は聴いたが、まったくこの演奏に慣れることはなかった。それほど最終回のインパクトが強烈だったのだ。(たぶんここまで、再放送で何度か聴いていたと思う)。

絶望的な気分になった。せっかく親に高いお金を出してもらって最終回の音楽を手に入れたのに、それは、同じ曲なのに違う音楽だったのだ。せっかく、ここまでたどり着いたのに。。

しかし後々から考えると、このとき自分はクラシック音楽の本質を知ったのだ

「クラシック音楽は、同じ曲でも演奏によって全く違う表情となる」

ちなみにこのレコードは、

ジュリーニ指揮、シカゴ響、ピアノはルービンシュタイン(1967年録音、RCA)

今となっては、巨匠のお二人には大変申し訳ない気分ですが^^;

リパッティのシューマンとウルトラセブン最終回 (3)に続きますのでぜひ!

ウルトラセブン最終回の記事はこちらへ!

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