10日土曜は、秋葉原のテレオンにて、輸入スピーカーを試聴した。60万の予算で、初めて本格的なオーディオ購入を検討している友人に、同行したのだ。
僕が現在のオーディオを購入したいきさつは、9月22日の記事「ニコレのウェーバーとオーディオ」に詳細を書いた。
一度、製品を購入してしまうと、なかなかショップの輸入オーディオコーナーに製品のアレンジまで頼んで試聴に行く機会はない。そんななか、購入前提の知人と同行するのは、堂々と時間と場所をとってもらえるいい機会だ。
今回は、オーディオにくわしいM氏に頼んで、CDプレイヤーとアンプは、フィックスしていた。
○デノンDCD‐1650AE(\157500)
http://denon.jp/products2/dcd1650ae.html
○デノンPMA2000AE(\158000)
http://denon.jp/products2/pma2000ae.html
そして、スピーカーを、下記の2点で聴き比べた。
○エラックFS207.2(チタンシャドウで¥262500ペア)
http://www.yukimu.com/jp/elac_fs207-2.htm
○ピエガ TS5(\262500ペア)
http://www.piega.jp/20060131news/index.html
使用したディスクは、下記の2点。
●リッカルド・シャイー指揮 クリーヴランド管 ストラヴィンスキー「春の祭典」
●小澤征爾指揮 ボストン響 ツィマーマン(pf) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
まず、一貫してアルミニウム製の美しいキャビネットを採用している、スイスのピエガから聴いた。
写真では左側、のトールボーイタイプのものがTS5だ。「春の祭典」では、各楽器、とくに冒頭のファゴットや、木管のソロが解像度、音場感、ともに優れて響く。
そして、ラフマニノフ。冒頭の8つの和音が、音量を増しながら響いてくるにつれ、その透明感あふれるあざやかなピアノの音色に魅了される。
その後の分散和音も、非常にクリアに響き、第2主題のメロディは、なんとも甘く美しい。
音楽業界誌上で、このディスクが発売されたときに、「たくさんのダイヤの粒を宝石箱から大理石の上に落として、煌いて弾けているようなピアノの音」と書いたことがある。その魅力が、みごとに再現される。
さて次は、中低域の厚みとまとまりに定評がある、ドイツのエラック、FS207.2。こちらは、ピエガほど各楽器が
際立って響いてこないものの、オーケストラ、とくに弦楽器群の厚味と温もりは、十分な満足感だ。トータルなバランスがいい。
ピエガは、オーケストラを長く聴くと疲れそうだが、エラックは、そんなことは一切なさそう。安心感がある。
この2つのスピーカー、実はM氏に、「ピアノとオーケストラをよく鳴らすスピーカー」として選んでもらったものだ。
しかし、それぞれにここまで際立った特長があるのは、聴いて初めて知った。長所短所があるなかから、気に入ったものを(普通の人は)1つしか選べない、というのは、なかなか大変な選択だ。そこそこのお値段もするわけだし。
最近は、演奏会に行く機会を増やしているから、自宅で聴く音楽は、「演奏会の予習」という側面が強くなっていた。オーディオは、目的ではなく、手段となっていたのだ。
しかし、オーディオは間違いなく目的だと再認識した。パッケージ化されるほどの名演奏を、より自分の好みの音に近付けて聴く、この楽しさを改めて確認した。
さらにこんなことも思い出した。かなりなハイエンドな製品で聴くと、生の音より良い、と感じることすらあるのだ。これまで目の前で聴いてきた、演奏される楽器や歌われる歌よりも、はるかに美しく表現力豊かな音が、現実としてそこにあったりする。オーディオの世界は深くて底知れない。
自分のオーディオも、組み合わせで、ちょうどケタが1つ増えたあたりの価格なのだが、もう12年も同じもので聴いていると、そろそろ新しい出会いが欲しくなってくる。
さしあたっては、50~70万ぐらいのスピーカーかな、と(たぶん無理ですが。。)。車を手放したんだからいいか、という自分が恐いかも^^;です。
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