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2007年3月20日 都響 サントリー定期公演

昨日20日は、都響のサントリー定期公演に行ってきました。

小泉和裕指揮、カール・ライスター(cl) 

・ブラームス ハイドンの主題による変奏曲

・モーツァルト クラリネット協奏曲

・ブラームス 交響曲第3番

カール・ライスターとアルフレート・プリンツ。1970年代から今日に至るまでの30年以上、自分にとって不動のベスト・クラリネット奏者は、この2人である。CDで愛聴するのはもちろん、ウィーンフィルとベルリンフィルの首席奏者としても生で聴いたし、ソロや室内楽の演奏会も堪能してきた。

そんなライスター先生も、今年で70歳。元気で、来日して、現役で演奏会で吹いてくれることだけでも、ありがたい限りである。

ライスター先生の音楽は、奇をてらうことなく、いつもオーソドックスだ。オーソドックスなのに凡庸さのかけらもないところが、すごい

今日も、ずっとライスター先生は、訥々とモーツァルトをそのままに演奏していた。それでいてこんなにも、そこにモーツァルトがいるかのように、音楽の本質だけが伝わってきて深い感動をもたらす。それは、ライスター先生の演奏表現自体が、神に近い至高の域に達しているからなのだろう

そして相も変わらぬ音色の素晴らしさ! 世の中の名手たちは、それぞれの国や本人の色がついた音色を持つ。ところがライスター先生の音色は、「これがクラリネットの最も美しい音」というものなのだ。

さすがに、年齢から来る衰えも、随所に感じられたのは事実だ。しかし、優れた音楽家の演奏は、ちょっとした雑音や音程、音色の乱れすらも、豊かな彩りとして付加価値的な味わいに変えてしまうことも、往往にしてある。今日は、まさにそんなことを感じた。

演奏終了後も感動がひくどころか、逆にじわじわと込み上げてきて、休憩に入ってからが感動のピークに達してしまい、自分でも収拾のつかない状態になってしまった。

人と人との出会いも、人と音楽との出会いも奇跡のようなものだ、とよく書いているが、昨日はそんな奇跡に感謝した一夜だった

★ちなみにブラームスもなかなか熱のこもった演奏だった。弦は、いわゆるブラームスらしい甘く暗い感じではなく、きらきらとキレのいい音色で、斬新と言えば斬新ではあった。

★席は、LCに近いLBの上のほう。この一画はサントリーで最も絶壁で、少し落ち着かないかも。。

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