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2月7日 新日フィル サントリー定期公演

昨日は、今年2回目の新日フィルサントリー定期。フランス・ブリュッヘン指揮、モーツァルトの「フィガロの結婚」序曲、交響曲39、40番、というプログラムだった。

初めて聴くピリオド奏法。同行の友人によると、これがハマると、非常にクリアな音のエッセンスが、ダイレクトに響いてくるのだそうだ。

フィガロを聴くと、確かにビブラートがない分、モーツァルトの甘やかなまったりした要素がなく、その通りだった。

しかし、39番はかなりアラが目立ったように思う。ビブラートなしでゆっくりと弦をひく部分では、わずかな乱れも露わになってしまう。これをスキなく合わせるのは、かなり大変な作業なのだろう。

いっぽう、40番は冒頭から細かいフレーズが続くので、39番に比べると安心して聴いていられた

そして、団員すらも驚いていたように見えた、アンコール開始の指示。なんと、もう一度、40番の1楽章だ。コバケンならありうるが、かなり珍しい。しかし、これがめちゃめちゃよかった

本番のプレッシャーがなくなって、のびのびと本来の力が出せたのだろうか。もしくは、かなり足腰が弱っているように見受けられた、ブリュッヘン氏へ思いを込めて捧げる「気」が入っていたのだろうか。

何か特別な指示でもしたのか、と思わせるほど、見事な演奏だった。だから、オーケストラはおもしろい。

以前にも書いたが、オーケストラも人の集合体全員に何か「気」が入る要素があると、奇跡のような演奏が産み出されることがある

http://paienne.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_f574.html

今日は、そんなことを感じたアンコールだった。

末筆ながら、「自分はこの曲にくわしくて、ここで最後だと知ってるんだ」とばかりに、演奏終了後すぐに拍手を始めるのは如何なものか。ずっとそんな人はいるが、昨日はとくにひどかった。

日本人だったら、「間」や「無」を愛でる心を、大切にしたいものだ

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コメント

交響曲40番も聴いてみたい作品。この曲を初めて聴いたころ、そのメロディに詞をつけたシルヴィ・バルタンの「哀しみのシンフォニー」という曲がヒットしていたことも思い出のひとつです。

投稿: alcoa01 | 2007年2月12日 (月) 21時57分

僕も、40番と「哀しみのシンフォニー」を知ったのは、ほぼ同じ頃だった記憶があります。
ポップスや映画のなかで、実は大量のクラシック音楽が使われているんですよね。
5月の演奏会に違和感がなかったら、また他のものにも行きましょう。

投稿: paienne | 2007年2月12日 (月) 22時45分

こんばんは!
10年以上前、ブリュヘン指揮 18世紀オーケストラの日本公演を聴いたことがあります。
昨年ピリオド奏法がクローズアップされ話題になりましたが、当時はあまり騒がれませんでした。
コープマン(古楽器)も登場したのですが、私は両者ともピンとくるものがなかったような気がします。

投稿: sound box | 2007年2月12日 (月) 22時50分

sound boxさん、こんばんは!
確かに「古楽器」はかなり前から話題になっていましたけれど、「ピリオド奏法」は、ここ最近ですよね。
私はクラリネットを演奏するので、とくにモーツァルトの作品については、古楽器による演奏をいろいろ聴く機会がありました。
が、sound boxさんと同じように、私もピンと来るものがありません。
ピリオド奏法も、テレビ等では聴いていましたが、なんだか「研究」対象ではあっても、「鑑賞」対象ではないような気がしてしまっています。

投稿: paienne | 2007年2月12日 (月) 23時22分

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