« ウルトラセブン第31話「悪魔の住む花」(宇宙細菌ダリー) | トップページ | ウルトラセブン第32話「散歩する惑星」(リッガー) »

2月23日 読響 サントリー定期公演

今日は今年4度目の演奏会でした。

マンフレッド・ホーネック指揮 読売日本交響楽団

・ムソルグスキー 交響詩「禿山の一夜」

・メンデルスゾーン 「夏の夜の夢」より「序曲」「夜想曲」「結婚行進曲」

・シュニトケ 「夏の夜の夢、ではなくて」

・J.シュトラウス 「皇帝円舞曲」

・ラヴェル 「ラ・ヴァルス」

【プログラムのドラマ性とは「3つの否定」?】

なかなか、珍しい並びのプログラムだ。プログラム(パンフレット)によると、ホーネックの選曲は、テーマ性、ドラマ性が強いという。すると、今日のテーマは何だったのだろうか。

よく考えると、「3つの否定」が見えてくる。1つめは、夏至は奇怪なのではなく(禿山)、ファンタジー(夏の夜の夢)である、と。2つめは、夏の夜の夢、ではなくて」と曲そのものが「夏の夜の夢」の否定。3つめは、ワルツの王道(皇帝)を、ワルツの崩壊(ラ・ヴァルス)で否定する。そう考えるとなかなかおもしろい。

【「夏の夜の夢、ではなくて」は、五感がわくわくした!】

しかし、初めて聴くこの曲、非常に楽しめた。2ndヴァイオリン最後列の人とピアノのデュオから、フルートとチェンバロのデュオで始まる。とっても牧歌的で、古典からバロックの趣き。でもやや下世話感があって、少しだけウルトラセブンのフルートのBGMっぽかったりして。

そこから弦楽のオーソドックスな合奏に入ってしばらくすると、いきなりの不協和音になる。これが、いわゆる12音的な不協和音ではなく、「なんか間違ってずれちゃいました」みたいな、微笑ましい感じのぐちゃぐちゃさなのだ。

ここで「新編音楽小辞典」を見てみると、シュニトケの特徴は、前衛、バロック、古典、大衆音楽の様式を引用し、対比・融合する作風なのだそうだ。おぉ、自分の印象どおり!

なんだか病みつきになりそう。CDを探してみたいかも^^

【「夏の夜の夢」は、やはりナミダなくしては聴けません。。】

そして「夏の夜の夢」。高校2年のとき、オケの演奏会のメイン曲でトップを吹いた懐かしさ満開の曲。。昔は「真夏の夜の夢」と呼ばれていたけれど、midsummerは「真夏」じゃなくて「夏至」だし、舞台となった季節は爽やかな時期で日本の「真夏」のイメージと違う、ということですっかり「真」をとるほうが定着してきた。

自分たちが演奏したときは、やたら最初のff の全奏で爆発していたが、その後N響の演奏を聴いたらそのff にふわっと入っていて、そっちがメインストリームなのかと思ったことがあった。いっぽう、今日はそんな夢のような感じではなく、がしっとしたff で入ってきた

その後も、メリハリ効かすし弦もベタベタに鳴らすし、この曲そう言えばドイツ人の曲だったなあと思い出させるような演奏。後半、第1主題がゆっくり入ってくるところは、涙がにじむぐらい気持ちを揺さぶられた。(クレンペラー盤の聴き過ぎによって、結婚行進曲にクラのリードミスがないと違和感があるのは、自分だけではないと思っています^^;

【「ラ・ヴァルス」】は。。マイフェイバリットの作曲家の一人、ラヴェルの、ダフニスの次に好きな曲。ここでも音のcresc,dim のメリハリが気持ちよく、最後壊れていくところは身震いするほど感極まった。ラヴェルの管弦楽曲は、本当に精緻によくできていると改めて思う

【「皇帝円舞曲」】は。。退屈な演奏だとほんと退屈な曲だが、緊張感を持って最後まで聴けた

【「禿山の一夜」】は。。ラストのほうに、こんな美しいクラリネットソロがあったとは。見逃していた。

【新機軸のRB寄りのRA席は、メリットデメリットあり】

今日は、以前サントリーホールの座席を検討したときの仮説↓に基づいて、RAブロックにトライしてみた。

http://paienne.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_202f.html

その印象は、「リアルな音がダイレクトに響き、臨場感による満足感は高いが、やはり正面から聴いていない物足りなさが残る」というものだった。友人に聞かれて、「映画のロケを生で見たのに、映画そのものを見てない感じ」と比喩してみた。

やはり、サントリーのベスト席は、RC、LC前方なのか。早めに試してみたいものだ。と思いつつ、改装前には無理かな。。

|

« ウルトラセブン第31話「悪魔の住む花」(宇宙細菌ダリー) | トップページ | ウルトラセブン第32話「散歩する惑星」(リッガー) »

「音楽」カテゴリの記事

コメント

私の拙い感想にコメント頂き有難うございます、リンクから拝見させていただきました。シュニトケの「夏の夜の夢、ではなくて」、こうやってきちんと分析されていると、そうか、そういう面白さだったんだなあと納得です。あれはヤミツキになりそうですね。
それにしても、あの夜のプログラムにそんなテーマが隠されているとは、考えもしませんでした、なるほど~。

投稿: mirutarun | 2007年2月27日 (火) 00時14分

ほんと、曲構成も演奏も、印象に残る公演でしたよね。また遊びに行きますので、よろしくお願いします!

投稿: paienne | 2007年2月27日 (火) 20時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/96638/5466007

この記事へのトラックバック一覧です: 2月23日 読響 サントリー定期公演:

« ウルトラセブン第31話「悪魔の住む花」(宇宙細菌ダリー) | トップページ | ウルトラセブン第32話「散歩する惑星」(リッガー) »