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「若者はなぜ3年で辞めるのか?」城繁幸・著

「若者はなぜ3年で辞めるのか」を読んだ。その答えは、下記のようなものだ。

「高いハードルを乗り越えて一流企業に入ったのに、やることは雑務の山。その雑務は、終身雇用・年功序列の恩恵に預かれる最後の世代の中高年の高待遇を支えるもの。彼ら中高年は、指示に従い雑務も我慢してレールに乗っていれば、恩恵に預かれた。しかしそのシステムは既に崩壊している。若者はどんなに雑務にまみれても、その恩恵に預かれるのはほんの少数だけ

ところで最近、大学関係者と話す機会が多いのだが、最近の大学生はさらに二極化が著しいという

上位層(偏差値ではなく意識レベル)の大学生はそもそも意識が高く、3年生までに様々な活動をしているから、就職のハードルもクリアできる。

しかし下位層の大学生は、漫然と大学生活を送っているから、いざ就職活動の段階で、「エントリーシートに書くことがない。でも書くべきことを作るには半年以上は必要だ」ということに初めて気が付く。でももう手遅れで、そのままフリーターやニートや非正規雇用労働者になっていく、という。

しかし本書では、就職に成功した上位層の若者でも、前述のような壁が待ち構えている、という。ならば、いったいどうすればいいのだろうか。

ふと自分のことを振り返ってみた。自分は、メジャーな大学にいながらも一般大企業志向が全くなかった。周囲の大人や同じ大学の人間に変人扱いされながらも、好きな音楽関係の中堅出版社に入った。一般的には不安定な小企業である。その後も、様々な波にさらされてきた。

でも、たとえ会社が終身雇用・年功序列で守ってくれるとしても、「会社の指示でどこへでも転勤します、どんな仕事もします」というのは、耐えられないだろうと思った

しかし、終身雇用・年功序列は崩壊した。一生安泰な「昭和のモデル」はなくなったのだ。だったらまさしく、自分の好きな仕事でスキルとキャリアを積み、社会や会社と対等になるしかないのではないだろうか。

本書の結論も、「自分で道を決める自由が貴重な宝物だ」、としている。以前よりも多くの人が、いつまでも模索が続く人生を歩むことになるだろう

が、「先が見えてしまった退屈」よりは「先が見えない自由」のほうが、満足感痛みとともに、生きている意味を感じられるような気がするのだ

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コメント

その本、気になって一度手にとったのですが、買うのをやめたものでした。なるほど、そういう内容でしたか。勉強になります。家族持ちになってからの転職は、何人分かの人生に大きく影響するので、自分のことだけ考えていれば大丈夫だった若かりし頃と比べると、さらに大変ですね。

投稿: TEL END | 2006年11月 3日 (金) 02時55分

「下流社会」と両方読むと、日本の構造的な危機がよく見えてきますね。
しかし、みんなが会社に頼らず自分の選んだ道を目指すと、ますます少子化が進む気がします。
「雇用も賃金も不安定だけどやりがいだけは最高、趣味的で楽しい」エンタテイメント系業界には、昔から扶養家族を持たない人が多いですしね。

投稿: paienne | 2006年11月 3日 (金) 11時37分

私は子沢山のフリーターです(^o^)丿
あはは。

投稿: モロダシボン | 2006年11月 3日 (金) 18時51分

意識レベルの高い大学生とそうでない大学生がいるのは全くその通りだと思います。
そもそも大学選びの段階で、「絶対行きたい大学」そう思って受験した人と、「入れるなら何処でもいい」と思って受験した人では入学後の意識の差は全く違っています。
私は今の大学にどうしても入りたかったし、後悔はしていませんがやはりなんとなく入学した人は遊んでばっかりの気がします。
そういったことって就活にも少なからず影響あると思います。
でも、頑張って就職しても現実の厳しさに耐えられなくなってしまう事もあるんですね。(頑張って就職すればこそなのかな)
自分のやりたい事がはっきり見つかって、それが実現できたらどんなにいいだろうって思います。


投稿: かれん | 2006年11月 3日 (金) 19時44分

かれんさんへ
僕は大学時代、とにかく音楽関係の仕事がしたい、とやりたいことは明確だったのですが、視野が狭かったと思います。で、就活するなかで出版・編集もおもしろそう、と思うようになり、また実際に仕事していくうちに、マーケティングもおもしろくなりました。
いろんな社会人の話を聞いたり、興味ある仕事に近いバイトやインターンシップとかすると、だんだん具体的になってきますよ!^^

投稿: paienne | 2006年11月 3日 (金) 21時07分

モロダシボンさんの「手に職系」は、うらやましいですよ。まあ、自分としても、いつも隣りの芝生は青く見えてしまいますが。。

投稿: paienne | 2006年11月 3日 (金) 21時18分

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