ウルトラセブン第18話「空間X脱出」(ベル星人)
●不思議の国はいつもファンタジック
ウルトラ警備隊員が、スカイダイビングの訓練中だ。ダン、自分で飛べるでしょ、と誰もが突っ込みたくなる。怖がるアマギ。少し情けない。
アマギとソガが地球に降りて来られずに、妙な空間に迷い込んでしまう。鈴のようなベルの音がする、霧がかかった不思議の森。声もエコーがかかる。
ソガを探すアマギは、いきなり巨大なベル星人に遭遇する。ウー(ウルトラマン)やペギラ(ウルトラQ)と同様、雪山とかこういう非日常空間で見る巨大生物は、妙にリアリティがある。しかしベル星人、動きがラジオ体操みたいで、凄みに欠ける。
底なし沼にはまるソガを助けるアマギ。パラシュートをテントに手当てをしていると、上空に地球が見える。このシーンはなかなか神秘的だ。
マナベ参謀によると、そこはベル星人の作る擬似空間ということだ。探し当てることは不可能だ、と断言。にもかかわらず、出動したホーク1号は、あっさり見つけて到達。なんだかなあ。巨大グモ、グモンガに襲われるソガとアマギを救出する。
ベル星人のベルに苦悶するダンは、ウルトラアイなしでウルトラセブンに変身する。あれれ、そんなことが可能なのか。盗まれずにフトコロに入っていれば変身できると解釈するほかないか。
ベル星人がセブンにやられると森が消えていき、ダンを置いて脱出するメンバー。ダンの心配をするのはお約束のアンヌ。
しかしキリヤマは、ダンを置き去りにしたのに、うんちくを垂れ、しかもダンから通信が入ると「みんな無事だったのか」だと。相変わらず脳天気でピントがずれている。よく部下から不満が出ないものだ。
今見るとなんということのない話だが、この回は、幼少時には印象的な作品だった。「不思議の国のアリス」が永遠のベストセラーのように、「どこだかわからない不思議空間に迷い込む」、というのはファンタジックに心をくすぐるのだろう。
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コメント
実相寺監督 合掌。
投稿: T.A | 2006年11月30日 (木) 21時45分
まだ若かったのにですね。ご冥福をお祈りします。。
投稿: paienne | 2006年11月30日 (木) 21時55分