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ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」(スペル星人)【欠番】

●万人の鑑賞のもと、差別問題も含めて再評価されてもいいのでは

●本作と第8話「狙われた街」は、実相寺監督の姉妹作

ご存知、欠番の第12話。放映3年後の1970年、円谷プロ配布の資料に従い小学館「小学二年生」でスペル星人に「ひばくせいじん」という肩書きを付していたところ、これが社会問題となる。その結果、本作品ではそのような呼称が用いられていないにもかかわらず、以後の再放送が差し控えられたまま、というのが事実関係だ。

欠番には気付かず何回か全作の再放送を見ていたが、その後この件を知るに至る。そうすると、どうしても見たくなるのは人情だ

そんなある日、とある編集プロダクション主催の編集者研修会で、スタッフ秘蔵のこの作品を見て「メディアにおける人権・差別問題」の討論を行う、ということを知り、万難を排してこれに参加した。

映像は、何度もダビングを繰り返したもので、鑑賞に耐えるぎりぎりのものだった。しかし「遊星より愛をこめて」、しっかりと脳裏に刻むことができた。個人的にも、研修会としても、「人権・差別問題」にあたるものはない、と結論づけられた。

この作品は、同じ実相寺昭雄監督作品の「狙われた街」(メトロン星人)と姉妹作だと思った。霞のかかったような映像処理、フルートと弦楽を基調としたやわらかなBGM(M52T2「ディヴェルティメント」)、シルエットを使うなど映像に凝ったセブンと宇宙人の戦い、それらがあいまって生じる幻想的な雰囲気・・・などなど、全編を通じてそっくりだった。

スペル星人の造形は異様だ。異形といったほうがいいか。それは他の登場宇宙人と比べても際立っていると感じるのは、自分だけだろうか。見慣れていないからだろうか。上記のような経緯からくる先入観からだろうか

しかし、様々な経緯はあったにせよ、このような作品がいつまでも封印されたまま、というのは如何なものか。貴重な文化遺産なのだから、万人の鑑賞のもとに差別問題も含めて再評価されてもいいのではないだろうか。

→このあと11月5日に、この記事を読んだ知人から、映像のDVDを入手することができました。そちらの記事『遂に入手!ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」(スペル星人)【欠番】』もご覧ください。

→上記も含め、他の作品は、当ブログのウルトラセブンカテゴリーでどうぞ!

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コメント

「遊星より愛をこめて」すごく観たいです。
チャンスないかなあ…

投稿: hndtykz | 2006年10月10日 (火) 06時50分

僕も本放送時の記憶がないので、その研修時の記憶だけです。また見たい・・・hndtykzさんのネットリテラシーを駆使しても、どこかから探せないですか?

投稿: paienne | 2006年10月10日 (火) 20時51分

ちょっと前までは 某動画共有YouTube で観られたようなのですが、現在は消されてしまったようですね。
http://blog.livedoor.jp/insighter/archives/50625963.html

投稿: hndtykz | 2006年10月13日 (金) 02時59分

そうですか~。残念! 見つけたら、教えてくださいね^^

投稿: paienne | 2006年10月15日 (日) 21時22分

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