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コルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」

ジョン・コルトレーンの名盤の1つに数えられる、「マイ・フェイバリット・シングス」を1年ぶりぐらいに聴いた。

「マイ・フェイバリット・シングス」は、今さら言うまでもなく、映画「サウンド・オブ・ミュージック」で使われた曲がオリジナル。私もこの映画は小学生のときに見て、今でも好きな映画の1つだ。

その後、高校生の頃にコルトレーンを聴き始め、コルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」の存在も知った。が、実際に作品を聴いたのは、その後かなり時間が経ってからだった。

それはたぶん、ジュリー・アンドリュースが歌う映画の曲に、かなりの思い入れがあったからだと思う。オリジナル以外の「マイ・フェイバリット・シングス」を聴くのに、強い躊躇いがあったのだろう。

そんな訳で、初めてコルトレーンの「マイ・フェイバリット・シングス」を聴いたときは、かなり「満を持して」いたような気がする。その後、何度聴いたかわからない。聴く度に、どこまでも拡がっていく小宇宙に魅了される。その小宇宙は、毎回違う姿を見せる。同じ録音なのに、こんなに違う姿を見せるディスクはそう多くはない。

とくに、コルトレーンの2度めのソロが始まってからしばらくの、10分過ぎから最後のテーマが始まるまでが圧巻。演奏者4人のグルーヴが一体化し、信じられない境地に達し、まだ見ぬ世界へ連れて行かれるような感触だ。

クラシック、ジャズを聴いていると、ある特別な瞬間に演奏者の魂が音楽に乗り移っていき、それが宇宙につながっていくような奇跡を感じられることがある。だから、そんな瞬間を見逃さない(聴き逃さない)ように、こちらも心を研ぎ澄ませて対峙する準備が必要だと、つくづく思う。

ちなみに、2曲目の「EVERYTIME WE SAY GOODBYE」は、そんな緊張感を和ませる、コルトレーン独特のバラッド。この組み合わせが絶妙だ。

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コメント

この歳になってやっとコルトレーンで癒される様になりました。色んな意味で感覚が非常に幼稚で、同年代の人達より20年位精神的発育が遅れている様です^_^;

投稿: モロダシ ボン | 2006年9月25日 (月) 17時25分

確かに、コルトレーンのバラード系はなごみますよね。私も最近は、ついつい、そっち系ばかり聴いてしまいます^^

投稿: paienne | 2006年9月25日 (月) 21時31分

コルトレーンは"interstellar space"
が愛聴盤です。因みにバラード集では
武田和命"Gentle november" をお勧めします。(ひょっとして廃盤?)

投稿: 横縞な虎 | 2006年9月30日 (土) 20時23分

おススメありがとうございます。
山下洋輔がピアノの録音ですよね。今は廃盤のようです。
私のおススメは、山本邦山の「Amigos」です。渋みがきいたいい演奏です。

投稿: paienne | 2006年9月30日 (土) 20時55分

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