M先輩を偲ぶ会
先週の土曜日は、亡くなって1年になるM先輩を偲ぶ会に行って来た。M先輩は、まだ58歳だった。
私が大学卒で入った出版社の15歳上の先輩だった。出版・編集・音楽のこともたくさん教わった。が、何よりもM先輩は、会社のテニス部の部長で、中学から中途半端にテニスをやっていた私を多いに鍛えてくれた。
同年代の人からは、孤高の人と思われていたようだったが、我々後輩には、ほんとに気さくな先輩だった。しばらく患っていた病気が回復し、会社も定年前に辞め、これから自分の人生を生きる、と最後に話を聞いたのが、一昨年の春。それから1年後に突然知らされた、全く別の病気による死だった。
だから、病状の重い先輩を見ていないから、未だに信じられない。今にも颯爽とした格好でテニスコートに現われ、得意のフラットなサーブやストロークを見せてくれるような気がしてくる。
偲ぶ会では、追悼文集が配布された。思いを込めて寄稿した私の文章も掲載された。会場の新宿・野村ビルを出ると、鉛のような空から、細く冷たい雨が降っていた。
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